Mar 13, 2006
ドキュメント・オブ・ザ・デッド
「ロメロ信者としては、リリースを知るなりたのみこむに注文したわけですが」
「まず、ピッツバーグのショッピング・モールでのインタビューには萌えたのでは?」
「そりゃあ、『ゾンビ』のプリ・プロダクションから公開に至るまでのエピソードが、そこで語られているのではさすがに、ね。トム・サヴィーニが熱く語る特殊メークのエピソードも、ですが」
「撮影クルーの『ロメロとの仕事はとても民主的だ』という発言なんかも嘆息ものですよね」
「ロメロ自身の『ゾンビはとてもロマンティックな映画だ』という科白も深いな・・・とか、ね」
「ということで、リビングデッド・サーガではむしろ『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』や『死霊のえじき』が好きだとか、それよりなにより『マーティン』が!とかいう人以外であれば満足できる一本ではある?」
「うーん・・・ なんかこう平板な構成で、本編よりも映像特典の『未公開インタビュー』の方が面白かったんだよなあ・・・ 『死霊のえじき』をめぐる、あの『800万ドルでR指定か、300万ドルでレイティングなしか』というエピソードをロメロ自ら語っているくだりとか」
「そこで削除されたプロットが『ランド・オブ・ザ・デッド』に繋がることを考えると、さらに趣がありますしね」
「あと、映画界への不満がスティーブン・キングへの非礼を通して語られているあたりも印象的だし」
「『ハリウッドでなくても注目を集める映画を作ることはできる』という、おなじみの発言の所以でもあるし、と」
「ともあれ、さすがに貶すような内容ではないけれど、やはりコレクターズ・アイテムでしかないような感じは否めないかな・・・」
「信者としての気概を欠く結論ですね」
ドキュメント・オブ・ザ・デッド DOCUMENT OF THE DEAD
1989年 アメリカ
製作・監督 ロイ・フランケス
出演 ジョージ・A・ロメロ トム・サヴィーニ マイケル・ゴーニック クリスティン・フォレスト デヴィッド・エムゲ ケン・フォリー スコット・H・ライニガー
ドキュメント・オブ・ザ・デッド :
はじめまして!
ロメロで検索して拝見しました。
「ドキュメント・オブ・ザ・デッド」、コメンタリーはいかがでしたか?
投稿者: teleB (Mar 23, 2006, 3:49:35 PM)
> teleBさま
はじめまして。こんな辺境の地にようこそ、です。
で、コメンタリーですが、構成やナレーション、出演者のコメントをしばしば貶したり揶揄したりと毒を吐いてはいるものの、だからこそロメロへの愛が感じられるし、私のような半可通を啓蒙する蘊蓄がいっぱいで面白いですよ。
ゾンビの首を切断する映像を観ながら、
高橋ヨシキさん 「あ、いいすねえ」
中原昌也さん 「あ、いいねえ」
などと語り合っているのも、なんかイイなあと思ったり。
あ、でも声や喋りそのものは聞き苦しかったですね(笑)
投稿者: lein (Mar 25, 2006, 9:03:31 PM)