Jan 5, 2006
私屋カヲル「こどものじかん」
とらのあなのメッセージペーパーで私屋カヲルさん曰く「恋愛経験値的には双方互角」、かわいい上に問題児の九重りんと、頼れる兄貴のような教師を目指したけれど・・・な青木大介のラブ・コメディ。
表紙イラストと、帯の「ちっちゃいけどすごいんだよ。」というコピーからなんとなく、読み始める前は「今日の5の2」のような話かと思っていたのですが・・・
隊長! これはヤバイくらいエ■いでありますよ!
どのくらいエ■いかというと、あの「みかにハラスメント」がヌルく感じられるほどで・・・!
といったもの言いは、こちらのヒロインが小学三年生であれば大袈裟に過ぎるでしょうけれど、だからこそのエロチシズムが全篇に溢れていて、もはや萌えのその先に行ってしまっているような気がします。
そして、萌えマンガだと思って読んでしまったらそれは作者の掌の上。
ツインテールやメガネっ娘といったあざといキャラクター設定は、作品の敷居を低くするための意図的なもので(とらのあな無料情報誌「とらだよ。」59号インタビュー)、少女たちの心の襞や、子供たちとどう向き合うかを考える教師たちがしっかりと描かれているストーリー性に感心させられることになるでしょう。
そうした巧妙さもさることながら、物語を思いつきだけで複雑にしたり、徒に伏線を張り巡らせたりといった嫌らしさがないことも好印象、なかなかに上質な仕上がりの作品になっています。
ということで、アキバのレンタルショーケースでは3,000円で売られているくらい、品薄が続く第1巻。
アキバBlogほかで話題になっているからという理由ではなしに、この売れ行きは作品の面白さゆえと思って、未読の方は書店で目にしたら素直に釣られておくが吉でしょう。
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