Dec 25, 2005
木尾士目「げんしけん」第7巻
巻を重ねるごとにキャラクターの魅力が増している上、ストーリーも「こちら側」の世界をより深く、より精緻に描いてきたこの作品も、第6巻では失速したように感じてしまったのは、第5巻があまりにも秀逸だったから。
勇気を出して、「私が・・・マンガも少し描きましょうか?」と言ったときの心のうち、さまざまな想い。
その荻上の健気さは、萌えるのを忘れてしまうほどに感動的でしたしね。
だからこそ、コミフェスへのサークル参加やオタク嫌いになった過去、そして笹原と交錯する想いといった、荻上を中心としたストーリーの第7巻は、面白さが立て直されたことに満足できる出来映えでした。
「本当に描けるの? この私の恥ずかしい妄想を・・・!」と、本音で大野さんと向かい合ったり、本が売れたことを喜ぶ笹原をつい見つめてしまったりといったシーンもさることながら、エ■ゲをプレイしながら荻上のコスプレを思い出す笹原という、普通のマンガではありえない描写もまた絶品と言えましょう。
ということで、この最新刊には、冬コミのハラシマを描き終えて安堵しているであろう腐女子のみなさんは勿論、荻上と青春しちゃったり風呂場で爆乳を披露したりと、このところイタかったりヒール役だったりした大野さん萌えの諸兄も満足されたことかと。
とらのあなの担当者が「荻上さんの同人誌、ぜひ委託させて下さい!!」とラブコールを送るのももっともですが、「もし笹原先輩が目にしたら・・・」と、卸しそうにはないですね。
木尾士目「げんしけん」第7巻 :
はじめまして。げんしけん7ですが私的には正直つまらない展開になって来たかと・・
ラブコメならは他でやってホシイナ・・41話で二人がコミフェスで売り子をしている話まで
は、まぁいい感じだけど、42話の面接の話は要らない感じがして少しイラッと
しましたね、話が進展してないし。ラブコメに展開したいならそれもいいでしょうが、
読む方としてはこれ以上は心情をシンクロ出来ないのでオシマイケル。
投稿者: JW1 (Dec 26, 2005, 2:04:33 AM)
> JW1さま
コメント、ありがとうございました。
42話は、マガヅンの編集者がなんかいかにもでしたけど、笹原の就職が決まったことを
喜ぶ荻上がよかったのであれはあれで!と思いましたがヌルいでしょうか?
投稿者: lein (Dec 26, 2005, 11:58:55 PM)