Nov 15, 2005
AIR MEMORIES
そして、空を抱く観鈴。
この作品がファンの圧倒的な支持を受けることは、番組宣伝スポットCMが放送された瞬間に、すでに決まっていたのかもしれません。
空の青さ、夏の空気をどう表現するか。
石原立也監督の「覚悟」をうかがい知ることのできるインタビューからは、作品を大切に、そしてファンを裏切ることのないものを作ろうとする意志と、「アニメ的な嘘をつきたくなかった」という、ディテールへのこだわりが伝わってきます。
キャストインタビューでも「印象に残ったシーン」として挙げられた、観鈴と往人が堤防の上を歩くシーンもそのひとつ。
青くて広い夏の空の下、観鈴が「複雑な動きをしているカット」には、その映像の素晴らしさに嘆息しながらも、ある種の凄みが感じられましたしね。
晴子と観鈴の関係を「親子なんだけど、親友のような恋人のような」と表現した久川綾さんが、インタビューの最後に「自分の実力を思い知らされるほどに素晴らしいクオリティの作品だった」として、「自分の中で宝物にしよう」と語っていたのですが、それはこの作品を観た者みな、同じ思いだったことでしょう。
■ FONT> TVアニメーション「AIR」公式サイト http://www.bs-i.co.jp/anime/AIR/
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