Oct 19, 2005
レーシング・ストライプス
嵐の夜、サーカス団に置き去りにされたシマウマの赤ちゃん。落馬事故で妻を亡くし、競馬界を去ったかつての名調教師。
シマウマはやがて成長し、競走馬になることを、レースを走ることを夢みるようになって・・・
「ベイブ」のスタッフがこのプロットで製作する以上、面白い作品になることは約束されたようなもの。
そして観始めるやすぐに、これから繰り広げられるであろう物語への期待感にうるうるしてしまった私はさすがにどうかとは思いますが、はたして十分に満足できる出来ではありました。
まあ、親と離ればなれになってしまったストライプスが新しい仲間に出会い、そして競走馬を目指すプロセスや、ノーランの過去や葛藤といったあたりをもう少しじっくりと描いていれば物語により深みが増したろうにと、人物(動物)描写がいまひとつであることは否定できませんが、こうした映画に議を唱えるのは野暮というもの。
鞍に刻まれたイニシャルや、チャニングが勝負服をどうしようか悩むシーン。
サンディは障害馬だからそりゃあ柵を飛び越えるのは容易いよなあとか、ライバルのプライドは実はいいヤツじゃんとか、ストライプスのトレーニング相手だった郵便配達夫もいい味を出してるなあとか。
そうしたディテールがきちんと練られている上に、エンターテインメント作品として王道の作り。予定調和だ、話が出来すぎだなどといった能書きは横置きにして、ただただ純粋に楽しむべきでしょう。
と言いながらも、「ベイブ」に比べるとちょっと落ちるかな・・・というのもまた正直な感想。
しかし、傷ついた男の再生の物語、競走馬を描いた映画という点で、見せ場は「あばよ、チャーリー」だけ、それこそ人間描写も構成も、なにもかもがヌルい某アカデミー賞候補作と比べれば、数倍上等であるように思います。
レーシング・ストライプス Racing Stripes
2005年 アメリカ
配給 松竹/ギャガ=ヒューマックス
製作 アンドリュー・A・コソボ ブロデリック・ジョンソン エド・マクドネル ロイド・フィリップス
監督 フレデリック・デュショー
出演 ブルース・グリーンウッド ヘイデン・パネッティーア M・エメット・ウォルシュ
声の出演 フランキー・ムニッズ ダスティン・ホフマン ウーピー・ゴールドバーグ マンディ・ムーア
レーシング・ストライプス :
» レーシング・ストライプス (tosiブロ 物欲優等生)
なんていい映画だろう。 すばらしい作品。 子供に見せるには最高だと思う。 続きを読む
受信: Oct 25, 2005, 12:24:43 PM