Jul 11, 2005
TVアニメーション「AIR」 DVD Vol.4
「いつも通ってる道なのに、海ってこんなに遠かったかな・・・」
今度こそ翼を持った女の子を救ってほしい、往人の母の願いが観鈴を救い、そして千年の時を遡る第四巻。旅に出る晴子、八百比丘尼と、三人の母がこの先どのような役割を演じるのかはとりあえず興味深いところ。
ただ、ストーリーそのものはともかく映像的には、往人が子供たちに人形劇のレクチャーを受ける夕焼けの海岸線や、神奈備命のお手玉が宙を舞うカットくらいしか印象に残るところがなく、物足りなさを感じてしまいました。
それでも、「俺たちは近付き過ぎてしまったんだ・・・」と往人が観鈴の部屋で別れを告げようとするシーンの所謂長回しは二人のやりとりに観る者を集中させる演出効果に繋がるもの、相変わらずよく考えられた仕事だなあと感心させられはしましたけどね。
それはともかく、この第七話「ゆめ~dream~」及び第八話「なつ~summer~」ではそうドラスティックな展開は見せず、静かに丁寧に、クライマックスへ向けての舞台作りをしているような印象。
そうした点を含めて、観鈴と神奈備命の魂の解放、そして「願いを誰が天に届けるのか」、ひと夏と千年の物語が残り四話、どのように紡がれるのかは実に楽しみ。
と思うのは自分がこのDVDシリーズが初見であるからですが、そのために8/28(日)・9/4(日)にBS-iで放送される「AIR 夏・特別編」についての情報を、ネタバレを避けるために迂闊に知ることができないジレンマがあったりします。
■ FONT>関連リンク
TVアニメーション「AIR」公式サイト http://www.bs-i.co.jp/anime/AIR/
劇場版「AIR」公式サイト http://www.air2004.com/