Jun 4, 2005
すもももももも (1)
武術家の息子でありながら武術の腕前はおろかまず勇気というものがない少年・孝士のもとに、同じ境遇でこちらは必殺技の限りをつくす少女・もも子が、最強の子孫を作るべく「子作りをしましょう!」と押しかけるところから始まる物語。
そして東西の武術家の抗争が勃発して二人のもとには全国から刺客が・・・と、タイトルから普通のラブコメだと思って読み始めてあれっ?となったのは私くらいかもしれませんがorzそれはともかく。
表紙につられて買ったりすると、本編におけるもも子の崩れっぷりになんだかなあと思ったりするわけですが、「必殺技」とか言わない委員長には萌えられるものがあり、巳屋本いろはの登場が待たれる第二巻ではそうした要素はなおのことではありましょう。
しかし肝心の物語そのものは、さすがにどこかで読んだような・・・といった印象。
「だってあの女竜出すぜ・・・」と怯える不良や喋るサッカーボール、武術家=変態というレトリックなど、ギャグの小技は面白いのですが、孝士がもも子をきっかけに強くなっていくといったプロットにせよ、やはり独自性を欠く感は否めません。
従い、この後のストーリーをどのように展開させてどのように見せるか、話題先行の嫌いがあればそこには読者を唸らせるくらいのクオリティが要求されるような気がします。
なにせ第一話がいきなり「私と・・・セッ○スしてください・・・」だったし、そうした点への期待もいまひとつ肩すかしでしたしね。
ところで秋葉原ではつつがなく品切れ、amazonも在庫切れで6月下旬発送予定とのこと。この点についてとりあえず言えることは・・・スクエニ、みかハラ商法はやめれ。
すもももももも ~史上最強のヨメ~ (1)
ヤングガンガンコミックス (スクウェア・エニックス)
大高 忍 (著)
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ヤングガンガン OFFICIALSITE http://www.square-enix.co.jp/magazine/yg/