Apr 30, 2005
TVアニメーション「AIR」 DVD Vol.2
巷に「こんなに綺麗なの、いたる絵じゃない・・・」という失礼くさい感想があるらしいのはさておいて、第三話のクオリティは確かにもはや神がかり。
作画もさることながら、ポテトを見つけた後の夜道で佳乃が母親のことを語るシーンにおける間や、恐竜のせつなさを語りながら海沿いの道を歩く観鈴と空といった演出は、もはや美少女アニメと色眼鏡で観るべきではない出来映え。
俯瞰も効果的に使われているし、ラストのぶれてぼけるアニメーションも個人的にツボ。そして全体を通して展開される詩的な台詞は思わず目を閉じて聴き入りたくなる代物で、映像作品としてのレベルはかなりのものであったように思います。「セミっぽいベーコンエッグ」といったギャグも、そうした叙情性の妨げにならず、ほどよいアクセントになっていますしね。
それだけに佳乃編の結末となる第四話のイマイチぶりが気になるところ。作画も第三話に比べると落ちるし、脚本も演出もバタバタしすぎ。折角「大人になるまで巻いていれば魔法が使えるようになる」という上等なプロットが与えられたバンダナが舞うラストも凡庸、台詞とカットにもう一工夫欲しかったなあ、と。
まあ、そこまでの出来があまりによかったために、観るにあたり求めるレベルを高くしてしまっているのかもしれません。凝ったストーリーを考えるに許容範囲と言えますし、予備知識なしで観ているので観鈴シナリオはどれだけのものを見せてくれるのかなあ等々、楽しんでいるのでいいんですけどね。
ところで劇場版の方、先週OHPでDVDについての詳細が発表されたわけですが、みなさんは「『初回限定版を二種類ご用意致しました』じゃねえゴルァ」とか思わないのでしょうか? プロモーション映像やTVスポットが収録されたボーナスディスクDVDが同梱される「コレクターズ・エディション」だけ買おうと思っていたのですが、第三話を観てドラマCD付きの「スペシャル・エディション」も欲しくなってしまいましたよ・・・orz
■ FONT>関連リンク
TVアニメーション「AIR」公式サイト http://www.bs-i.co.jp/anime/AIR/
劇場版「AIR」公式サイト http://www.air2004.com/