Mar 30, 2005
R15指定「バトル・ロワイアル」 中2授業で鑑賞
大田区の理科担当の男性教諭(41)が、学期末で教科書の履修も終わっているということで、生徒にリクエストを訊いて希望のビデオを上映、「バトル・ロワイアル」を観た女子生徒が不快感や恐怖を訴えたため保護者が学校へ抗議、校長や区教委が謝罪したとのこと。
(Sankei Web 3/29 5:00a.m.)
学習塾でアルバイトをしていたときに、私もやはり定期テストが終わった後に、英語を担当していた中学生にピーナッツを原語で読ませてみたり、古文を担当していた高校生にはホラー好きという自分のシュミから説話の現代語訳と、教科書とは全く関係のない授業をやったことがあるのですが、これはさすがにちょっとなあ・・・と。
記事を読むに、またぞろ福岡女児殺傷事件やらなにやらが引き合いに出されているのにはやれやれという感じがするし、公開時の騒動はそもそもどうかしている話なんだし、ついでに今どきの中学生でもBRごときで気分が悪くなるのかね・・・という気がしないでもないのですが、まあ自分だったら「先生!相馬光子が殺した男子生徒二人はなぜ裸だったんですか?」と訊かれたり、「亜季たんハァハァ」などと萌えられたりしても困るので、やはり見せることはしないでしょうけどね。
ただ、原作については何度も読み返すほどのファンなので、もし自分が国語の教師だったら読書感想文のテーマにしてやはり「不適切だった」と謝罪する羽目になっていたかもしれませんが。
さらに、角川ホラー大賞に落選した際に、審査員のHやTが「読後感が不快」だの「入選させるのは賞のためにマイナス」だのと、己のものを見る目のなさというか貧弱な感性を露呈した伝説から「生徒の感性や審美眼を試すためにやった」とか、「そもそもR指定じゃないじゃん」とか反論して余計な顰蹙を買ったりしそうだな、と。
妄想はともかく、このように定期的に話題になるのは確かに凄いけれど映画版についてはまあどうでも・・・と思っている私としては、その原作者としての影響力・創作能力の凄さを再認識して、高見広春さんには一日も早く新作を発表してほしいなあと、今回の報道を見て改めて思う次第だったりします。