Mar 20, 2005
サムライチャンプルー 第26話「生死流転 其之参」
旅の理由も、旅の終わりのその先も、大した問題じゃない。
どんな旅だったのか、旅の中で何を見つけたのか。
強い心を持てなかった。
憎悪の感情でしか周りを見ることができなかった。
ずっと一人だった。
「いちどでいいから、いつかお父さんに会えますように・・・」
神様に手を合わせて祈った幼いフウは父親の記憶と決別して、
「ざまあねえぜ」
「まったくだ」
ムゲンとジンの決着は否定され、そして出会ったときのように語り合い・・・
さまざまな変化球を放り込んでくるスタッフであれば、この最終回もどう来るのかと警戒していたところストレート。ムゲンの戦いのシーンのデンデケデケデケが最後にもう一度聴きたかった気もしますが、シリーズを通してこだわり続けた音楽も上等。
ただ、不気味さは十分に描かれていたものの、馬乃介・藤兵衛はムゲンの最後の敵としての凄み、迫力に欠けたなあ、と。
また、その強さを徹底的に描写してきた刈屋景時の最期も、ちょっと淡白に過ぎたような気がします。霞清三が遺したストラップを付けていた小刀でフウが倒す、といったベタな決着にして、「バトロワかよっ!」というツッコミどころが提供されるのも一興だったかもしれません。
まあラストシーンの爽快感で、そうした些細な不満は消し飛んだわけですけどね。
■公式サイト
サムライチャンプルー : SAMURAI CHAMPLOO http://www.samuraichamploo.com/index.html