Mar 6, 2005
サムライチャンプルー 第24話「生死流転 其之壱」
今週またのこぎり万蔵を出したりフウを「軽い化け物」にしたりしてネタ話をやろうものなら、スタッフを腐海に沈めるか十七分割するべきと思っていたらそれどころではなく、小原信治・渡辺信一郎共同脚本の本話は、大団円へ向けてのドラマを高いレベルで見せつけてくれました。
「ありがとう。ここまで一緒に来てくれて」
こんな時がずっとずっと続けばいいのにって、そう思った・・・
カステラをほおばりながら、遠くに浮かぶ生月島を見つめるムゲンとジン。
向日葵畑を一人で歩くフウ。
静かな殺気を漲らせて刈屋景時は言う。「来い。私を失望させるな・・・!」
フウの回想シーンではエンディングでお馴染みのカットが挿入されたり、三人組の刺客が罪のない農民を殺害するシーンはホラー映画でも見かけないような凝った構図だったり。ストーリーそのものだけでなしに、そうした映像へのこだわりも素晴らしく、この作品をずっと観てきたファンにとっては恍惚すら覚える出来であったと言っても過言ではないでしょう。
そして残りは2話。
最終回はまたなんかやらかしそうな気がするので、とりあえず次回は「脚本・小原信治 作画監督・中澤一登 演出・渡辺信一郎」でやっていただいて、このアニメシリーズへの高評価を決定づけてほしいものです。ていうか本当にそれやられたら漏らしそうだけど。
■公式サイト
サムライチャンプルー : SAMURAI CHAMPLOO http://www.samuraichamploo.com/index.html