Feb 4, 2005
片山まさゆき「打姫(うたひめ)オバカミーコ」
大風呂敷を広げまくりながら、物語の佳境やラストで(ノ∀`)アチャーとなるマンガは少なくないですが、片山まさゆきの作品は安心して読めるのがなにより。
「ミリオンシャンテンさだめだ!」なども「しょぼいデキだなあ・・・」と思っていたら、クライマックスは凄い盛り上がり、そのセンスは少なくとも明大出身の漫画家の中ではいちばんと言えましょう。
と、範囲が狭い上不穏当な発言はともかく閑話休題。
この作品は、「自分の麻雀は愛する者を喜ばせることができなかった」と一度は競技麻雀の世界を去ろうとした波溜晴が丘葉未唯子と出会い、そして二人でもう一度頂上への道を歩き始める再生の物語。
そして、その結末は、トップに君臨する我鷹、馬杉寧香との熾烈な戦いの果てに、だから今回も期待に反することのないものになるはず。
まあヒロインはいかんせんオバカなので「ノーマーク爆牌党」のような息の詰まる闘牌とはならないでしょうけどね。
ということで、女流プロの世界が物語の中心なのですが、1巻収録分もさることながら最近の近代麻雀掲載分はさらにラブコメ。
オチというか最後のページは点描の世界で、かつて柴門ふみに「恋愛観がドライ」と評された片山にしてはずいぶんとまあ、なテイストとなっていますので注意が必要です。
なんの注意なのかは分かりませんが。
■ FONT>関連リンク
近代麻雀THE WEB http://kinma.takeshobo.co.jp/
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