Jan 29, 2005
バイオハザードII アポカリプス
宮崎ショックに始まるホラー映画の冬の時代、その終わりがまだ見えない状況下の2002年にIは公開されたわけですが、ゾンビ映画の新作!ということで劇場に足を運んだホラーマニアたちの感想は概ね「・・・まあ、いいんじゃない?」といった感じでしたね。
ホラーとは言えない作りだからでしょうが、それは勝手な思い込みをした我々の非、プロットはよく練られていたし、ロメロへのオマージュもそこここにあったし、カタギもマニアも楽しめる出来ではあったかと。
そしてII。
なんか評判よくないし、ゲームに思い入れがあるわけじゃないし、どこかの雑誌じゃゾンビのゾの字も出てこないレビューしてるし、と期待せずに観たのですがなかなかどうして。
序盤は「また『ドーン・(以下略)』を見せられるのかよ・・・」と思ったのですが、その後はI同様のテイストでアクションはパワーアップ。出番が少ないと言われていたゾンビ(アンデッド)もあのくらい見せてくれれば上等。ゲームのファンやアクション映画好きならより楽しめそう。
(またしても)「死霊のえじき」を連想させるクライマックスのとあるシーンなども、「ああ、追いつめられた場合のいつものパターンね」と思ってたら、「そう来るか!」とウケたし。
ただ、ストーリーが進むにつれジルはヘタレ化するし、ネメシスは作品のリズムを乱しているような気がするし、カルロスは唐突にカッコよすぎだよなあと、Iに比べて貶せるところがあるように思えるので、全体的な感想はやはり「まあ、いいんじゃない?」といったところでしょうか。
バイオハザードII アポカリプス
2004年 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
製作 ポール・W・S・アンダーソン
監督 アレクサンダー・ウィット
出演 ミラ・ジョヴォヴィッチ シエンナ・ギロリー ジャレッド・ハリス オデッド・フェール