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Nov 6, 2010

実写映画「マリア様がみてる」

実写映画「マリア様がみてる」純粋培養されたお嬢様たちが集う私立リリアン女学園の「姉妹(スール)制度」。
ロザリオを絆として姉妹になることを誓って、姉である上級生は妹である下級生を指導して、そして妹は。


 祥子 「祐巳!あなたを私の妹にしてみせるわ!」


ふとしたことから全校生徒の憧れの的、小笠原祥子と知り合った福沢祐巳に非日常が降りかかる2週間の物語、ライトノベルの人気シリーズのこの第一作が刊行されたのは1998年のこと。
なんでいまさらとはファンの誰しもが思ったはずながらどのように実写化されるのかは興味深く、小さな箱とはいえ公開初日のテアトルダイヤのシアター2はしっかり満員。

だから開演して冒頭の、映画館でのマナーを祥子様が説くアニメ「マリア様のたしなみ」に館内にくすくすと笑い声が湧いたあとの本編、祐巳のモノローグが始まるや席を立とうとする人がいることもなく。
キャストの演技力に触れるのは野暮というもの、棚上げにしてしまえば原作にかなり忠実な実写化なので声高に不満を述べることもない出来ではありました。ただ、


「マリア様がみてる」とはどういう作品なのか。


多数のティーンズモデルを配したはいいけれど、髪型や制服をあまりにも忠実にスクリーンに投写してしまってはさすがに浮世離れに過ぎ、文字通りに絵空事であるアニメーションやコミカライズとは異なるアレンジが必要だったはず。
そして、少女たちの「こころの機微を」「精緻に詩情豊かに」描かなくてもいいから、そうした物語での凡百の表現に擬えなくていいから、この作品に内包されているエンターテインメントを表現できたなら。

低予算だから、短期間での製作だから、ジョリー・ロジャーだからというのは言い訳でしかなく、見え隠れするのは作り手の怠慢、脚本やコンテには丹精と意地を込めてほしかったところ。
校舎や講堂、教室や廊下といったリリアンの光景がパンする映像もなおざりで、撮影や照明の技量の欠如を嘆きこそすれ、観客がそれを看過しなければいけない筋合いはありません。木々の緑が綺麗に見えない映画なんて珍しいでしょう?

中原俊監督の「櫻の園」。
ベクトルはまるで異なれど、1990年のキネマ旬報ベスト・テンで小栗康平や松岡錠司、北野武を抑えて第1位を獲得した名作が引き合いに出されるような作品にできたかもしれないことを、エンドロールを眺めながらつい夢想してしまいました。


実写映画「マリア様がみてる」
2010年
配給 ジョリー・ロジャー リバプール メ~テレ
原作 今野緒雪
監督 寺内康太郎
出演 波瑠 未来穂香 平田薫 滝沢カレン 秋山奈々 坂田梨香子 高田里穂 三宅ひとみ

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実写映画「マリア様がみてる」

» 実写映画 マリア様がみてる レビュー(ネタバレあり) (無限回廊幻想記譚)
 【ストーリー】スカートのプリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは翻らせないように、ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。もちろん、遅刻ギリギリで走り去るなどといった、はしたない生徒など存在しない。純粋培養されたお嬢様たちの集うこの私立リリアン女学園に通う... 続きを読む

受信: Nov 13, 2010 10:54:26 PM

コメント

今度その作品にインスパイアされたAV貸しますね。

投稿者: shoki (Nov 8, 2010 3:57:24 PM)

TMA厨爆発しろ。               って花○さんが言ってた!

投稿者: lein (Nov 8, 2010 9:27:31 PM)

か○ち~のさんから「れいんさんに謝ったほうが良いよ」と言われたので謝ります。
でも「マリア様がみている」も是非見て貰いたいので今度貸しますね。

投稿者: shoki (Nov 8, 2010 9:34:46 PM)

はしたないから結構ですっ!               「軽音部!」のほうがいいな・・・

投稿者: lein (Nov 9, 2010 8:18:04 AM)

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