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Oct 30, 2010

ソウ ザ・ファイナル 3D

ソウ ザ・ファイナル 3D
「ゲームオーバー」を最後に言うのは誰なのか。


ついに完結するソリッド・シチュエーション・スリラー「ソウ」。
奇跡のような第一作にはじまった、「生」をめぐってジグソウが、後継者が仕掛けるゲームの物語の結末はどのようなものになるのだろう?

映画会社にとってのドル箱の続編はたとえ凡庸に堕そうとも、ビリーがケラケラと笑い、「Hello Zepp」が流れるファンタスティックは、ハロウィンの季節にファンを楽しませてくれたわけですが、はたしてこの完結編は・・・3Dゆえの揶揄ではなしに、とにもかくにも平板で。

たとえば交錯する時間軸、ジグソウとアマンダのラブ・ストーリーを描いたIII、登場人物のトリックと、ジルとFBIがホフマンを追い詰める緊張感が心地よいVI。
物語の結末にはそうした奸計と精緻が求められたというのに、シリーズのテーマである再生をどのように描くかが注目されたというのに。


ジルとホフマン。
クレジットされたケアリー・エルウェズ=ドクター・ゴードン。


ジグソウの傀儡たる彼らのせめぎ合いをきっちりと構成できたなら、駄作が混じっていようともこのシリーズは喝采されたものをと、ただただ残念でなりません。

だから白昼に群衆の眼前で仕掛けられたゲームも、ホフマンの警察への侵入方法も小手先にすぎないもので、むしろ腹立たしく思えるほど。あと、「ホフマンを信用してはいけない」という教えを暗い瞳の中に宿していたジェフの娘はどこで登場するのだろう・・・と最後の最後まで期待していましたよ、私は!

まあ、ジルがホフマンに直接的には敗れるといった意外性や、3D作品にありがちなわざとらしい演出は少なめ、しかし観る人がみな期待したはずのモノが飛び出したことは上々とは言えますが、ともあれ最後に告げられた「ゲームオーバー」にはなんら感慨はありませんでした。


(文中、ネタバレは背景色にしています)

ソウ ザ・ファイナル 3D  SAW 3D
2010年 アメリカ
配給 アスミック・エース
製作 マーク・バーグ オーレン・クールズ
監督 ケヴィン・グルタート
出演 トビン・ベル ケアリー・エルウェズ コスタス・マンディラー ベッツィ・ラッセル

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