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Dec 17, 2008

REC/レック

REC/レック スペシャル・エディションドキュメンタリー番組の取材で消防署を訪れた、女性レポーターのアンヘラとカメラマンのパブロ。
彼女たちが報道するのは、深夜のアパートで異常な叫び声をあげている老婆の救出活動のはずだった。しかし、


「いま」、「ここで」、「何か」が起こっている。


リアルな絵空事。

本作の白眉はP.O.V.(Point of View)が観客に叩き付ける不安感と不快感。
テレビクルーのカメラが捉える「ドキュメンタリー」には緻密で狡猾な演出が施され、どうしようもない恐怖と絶望がダイナミックに描かれて。

そう、監督たちの奸計に嵌ったら最後、シッチェス映画祭で喝采を浴びたファンタスティックに酔わずにはいられないことでしょう。

封鎖されたアパート、拡がっていく感染。
すぐそばに瀕死の重傷者がいる非日常、吹き抜けに響く銃声、血に汚れた生存者たちの諍い。

窓の向こうの惨劇、こじ開けられようとしているシャッターの脅威、そして階段の踊り場に広がる地獄の光景たるや!


 「すべて録画するのよ。絶対にね!」


はたして録画されたものは、たった75分とは思えないほどの悪夢と消耗。
その絶対性は、メディアミックスの勝利とも言えよう「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を大きく凌駕しているように思います。
また、「28日後…」シリーズと同様にウィルスの感染者だから厳密には違うけれど、ゾンビ映画の新たな傑作の誕生は祝うほかはありません。

だからこそ続編には、「取りつかれた少女」についての解明やスピンオフといった凡庸に堕することなく、本作が観客を惹きつけた理由をゆめゆめ取り違えることもなしに、さらなるセンセーションを供してほしいところ。

今年日本で劇場公開されたホラー映画のナンバーワンと評価する、人々みながそう期待していることでしょう。


(文中、ネタバレは背景色にしています)

REC/レック  ●REC
2007年 スペイン (2008年日本公開)
配給 ブロードメディア・スタジオ
製作 フリオ・フェルナンデス
監督 ジャウマ・バラゲロ パコ・プラサ
出演 マニュエラ・ヴェラスコ フェラン・テラッツァ ホルヘ・ヤマン カルロス・ラサルテ パブロ・ロッソ

【関連リンク】
ハリウッド・リメイク「Quarantine」公式サイト

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