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Nov 30, 2008

ハロウィン

ハロウィンイリノイ州の片田舎、ハロウィンの惨劇。
精神病院に収容された少年は、その魔性を理解する医師の治療を受けながら闇の世界から帰って来ることはなく・・・そして17年後、怪物となった。


ホラー映画の金字塔、ジョン・カーペンターの「ハロウィン」は1978年の公開。
「マーダー・ライド・ショー」「デビルズ・リジェクト」で一躍ホラーメーカーとしての名を成したロブ・ゾンビが、30年の時を経てマイケルを蘇らせたこのリメイクは、事件だったとさえ言えるでしょう。

しかし、オリジナルのメインテーマがオミットされることもなく、彼ならではの楽曲へのこだわり、そのサウンドは観る者を魅了するはずだったのに・・・グルーヴ感を欠いたのは何故なのか?

いや、マイケルの狂気を、大虐殺の夜を、オリジナルとは趣を変えてじっくりと描いた前半については、さすがゾンビと唸らせてくれるものではあったんですよ。
唐突にはじまる殺人も、だからこそ彼の異常性をじゅうぶんに表現した憎い演出と言えるでしょうしね。

ただ、母親の自殺については演出が淡泊、むしろ陳腐。
そして、精神病院での圧倒的な暴力は見事だったものの、成人したマイケルが殺人を繰り広げる後半がスラッシャームービーとしての常道に過ぎ、どうにも退屈、どうにも食い足りない思いが拭えなくて・・・


マイケル・マイヤーズはなにを渇望したのか?


彼と妹が織りなすクライマックスは、だからやや浅薄なものとなって、あのクールなラストシーンで流石のセンスを見せてくれようとも、カタルシスを欠いたものになってしまっているのです。
そう、ロブ・ゾンビならもっと新しい解釈の「ハロウィン」を提示してくれると思っていたのに、と。

あるいはカーペンターへの敬意が枷となったのか・・・そう思うのはさすがに穿ちすぎでしょうか。

ともあれ、公開初日のシアターN渋谷では予告編フィルムを使ったしおりがプレゼントされたり、マイケルのマスクを被った関係者がいたりとプロモーションが賑やかだったのですが、観終えたあとではそれらもちょっと空虚に思えてしまったのでした。

(文中、ネタバレは背景色にしています)

ハロウィン  A ROB ZOMBIE FILM HALLOWEEN
2007年 アメリカ
ハロウィン配給 ザナドゥー
製作 マレク・アッカド アンディ・グールド ロブ・ゾンビ
監督 ロブ・ゾンビ
出演 マルコム・マクダウェル シェリ・ムーン・ゾンビ タイラー・メイン スカウト・テイラー・コンプトン

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