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Dec 9, 2007

スリザー

スリザー鹿狩りの解禁を間近に賑わう田舎町に落下した隕石、そしてはじまった宇宙生命体=スリザー<ずるずると滑って忍び寄る者>の侵略。
生きる者の脳を支配するパラサイト攻撃によって増殖を続ける生命体から逃れ、生き延びる術ははたしてあるのか?

手がけた作品は悉く興行収入の上で成功を収め、脚本家としての力量は疑うべくもないジェイムズ・ガンの初監督作品。

「ドーン・オブ・ザ・デッド」に注いだゾンビ映画への愛情、ジョージ・A・ロメロへの敬意を理解できなかったザック・スナイダーについて、「一緒に仕事をすることは二度とないだろう」と吐き捨てた気骨と、今秋日本で公開されたホラー映画としては「ヒルズ・ハブ・アイズ」と並んで高かった前評判。
公開初日の新宿ヲデオン座には年嵩の観客が多く、それはマニアがどれほど待ち望んだ作品であったかの現れと言えるでしょう。

しかし、プロットから想像された数多のホラー映画へのオマージュや、センス・オブ・ユーモアのひとつひとつは上々ながら、ストーリー展開のテンポが誉められたものではなく、観ていてどうにも疲れてしまったんですよ。
シーンが切り替わるときにいちいち暗転するのも不快で、とにかくコメディもアクションもシリアスも、それぞれが乖離しているのでは・・・と。

そして、ナメクジが大量に発生してからは物語が加速して、たたみかけるように見せるべきものを見せてくれるかと思えばテンポは好転することがなく、ゾンビ化した市民の群れが襲いかかってくるシーンでは胸を踊らせるべきなのに、そのころにはもういいかげんうんざりしていて・・・

 「君の方が俺よりも強い」

とはいえ、たとえば私の場合、バスタブの女子高生・カイリーに迫るスリザーや、ラストで彼女がソファーの陰からひょっこりと現れるシーンにはついニヤッとしてしまったわけで、ホラー好きなら楽しめるシーンが随所にありはしたものの・・・

ガンが描こうとしたオリジナルの世界観は解るけれど、それも善意をもって観てあげればこそ。
だから、劇場には乾いた笑いしか漏れることがなく、ともあれこれでは「ドーン・オブ・ザ・デッド」と大差ないだろうと思ってしまいました。

(文中、ネタバレは背景色にしています)

スリザー  SLITHER
2006年 アメリカ (2007年日本公開)
配給 東宝東和
製作 ポール・ブルックス エリック・ニューマン
監督 ジェイムズ・ガン
出演 ネイサン・フィリオン エリザベス・バンクス グレッグ・ヘンリー マイケル・ルーカー タニア・ソルニア

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受信: Dec 11, 2007 7:07:52 PM

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