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Oct 28, 2007

インフェルノ

インフェルノ「暗黒の母」(テネブラルム)の存在に近付いてしまった女流詩人ローズ。
ローマで楽理を学んでいる弟のマークがニューヨークに駆けつけたとき、彼女が暮らす古いゴシック建築のアパートは魔女の恐怖で覆われていたのだった・・・

錬金術師であり建築家であるヴァレリが著した「三人の母」、災いをもたらす女神をめぐる怪異譚。

蛾を喰らう蜥蜴や鼠を食いちぎる猫、砕け散るガラス。赤や緑の原色を配したアルジェントカラーと神経を逆撫でする不協和音。
ひたすらに不安を煽り、不快感を叩きつける「ならでは」の演出は健在、「サスペリア」が白雪姫であるのに対して、本作は「ヘンゼルとグレーテル」を意識したというそのセンスはさすがなのですが、フライブルクの「嘆きの母」(サスペリオルム)ほどに賞賛されることがなかったのは、やはりやむをえないところかな、と。

どうして呪われた書が骨董屋や図書館であっさりと手にできるのさ、というのは無粋極まりないツッコミであるとしても、登場人物たちが脈絡もなく、機械的に次々と殺害されていくのは・・・やっぱどうなのさ?
とりあえず、古物商が惨殺されるシーンについては「はっ?」と思った人が少なくないでしょうし、個人的には「ルチオ・フルチだったらアリかもしれないけどさあ・・・」とか。

そして、問題はなんといってもラストシーン。ヴェロニカ・ラザールでもって・・・アレはないだろう、アレは!
もしかしたら演出までもがマリオ・バーヴァだったのかもしれませんが、なんにせよ失笑あるいは噴飯もので・・・

というわけで、ようやくDVDがリリースされたので久々に鑑賞したものの、やはりどうにも誉めづらい作品なんですよ。
「サスペリアPART2」や「サスペリア」と比較して落ちるのはやむをえないところだし、最近の作品で観たのがあの「ドゥー・ユー・ライク・ヒッチコック?」であるのはともかく、アルジェント作品にさして思い入れのない身としてはなおさら。

それでも「魔女三部作」の完結編、ローマの「涙の母」(ラクリマルム)を描く「LA TERZA MADRE」(米公開タイトル「MOTHER OF TEARS」)はとにもかくにもアーシア・アルジェントがヒロイン。
共演のウド・キアはともかく、ダリア・ニコロディは黙っちゃいないだろうし、楽しみにしているのですけどね。

(文中、ネタバレは背景色にしています)

インフェルノ  INFERNO
1980年 アメリカ
配給 20世紀フォックス
製作 クラウディオ・アルジェント
監督 ダリオ・アルジェント
出演 リー・マクロスキー アイリーン・ミラクル サッシャ・ピトエフ ダリア・ニコロディ ヴェロニカ・ラザール アリダ・ヴァリ

【参考リンク】
angeleyes 「イタリアン・ホラーの帝王 ダリオ・アルジェント」
AVETE VISTRO 「インフェルノ」

【関連記事】
サスペリア (サスペリア アルティメット・コレクション DVD-BOX)

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