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Sep 29, 2007

ヒルズ・ハブ・アイズ

ヒルズ・ハブ・アイズオリジナルに対する敬意と、新たなエンターテインメントを提供しようという意志。

アレクサンドル・アジャなら、どこかの誰かのようにオナニーな映像を垂れ流すことはあるまい、と思いながら観たリメイク版「サランドラ」は、やはり期待を裏切らない出来映えでした。

まずは、オリジナルを観た人さえも唸らせるアバンタイトル。
その上手さに感嘆している暇もなしにはじまった、カントリーソングが流れるオープニングは日本公開が危ぶまれたその所以、核実験と畸形の映像で・・・

やがて繰り広げられる食人一家との戦い、かつて胸を躍らせたファンタスティックへの期待感が、否応なしに昂ぶってしまうというものです。

しかし、リメイクとしてのアクセントはつけながらも、物語は意外なほどオリジナルに忠実に展開していくのですが、それは「ハイテンション」で見せたアジャのセンスとバランス感覚。
徒にプロットをいじることもなく、また、映像の綺麗さもホラー映画であればあまり前面に押し出そうとすることもなく。

そして、クライマックスでの暴力と狂気の街こそが、リメイクの製作に抜擢されたアジャと脚本家のグレゴリー・ルヴァスールの歓びと興奮、そして才気が生み出した新たな恐怖。

あえて欠点を挙げるなら、食人一家の描写が甘いあたりでしょうけれど、がオリジナルに増して活躍していることは楽しめますし、なんと言ってもラストのルビーには・・・もう嘆息するしかありません。

クレイヴンが求めた「新しいエナジーとスタイル」と、アジャが描いた「新しいディレクション」。
そう、スタッフのまなざしの高さと丹精な仕事が生み出した、近年屈指の傑作ホラーであることは間違いないでしょう。

(文中、ネタバレは背景色にしています)

ヒルズ・ハブ・アイズ  THE HILLS HAVE EYES
2006年 アメリカ (2007年日本公開)
配給 プレシディオ
製作 ウェス・クレイヴン
監督 アレクサンドル・アジャ
出演 アーロン・スタンフォード キャスリーン・クインラン エミリー・デ・レイヴィン

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