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Sep 8, 2007

ホステル2

ホステル2物語の中盤まで恐怖描写を排除したわざとらしさ、意外性を無理矢理に織り込んで展開する拷問と殺人。
「どうだい、このスピード感は大したものだろう?」とでも言いたげなクライマックスが、だからこそ殊更めいて辟易とした前作は、ともあれファンタスティックとは言えません。

ドロドロとした肉塊の画像などのプロモーションに期待感を煽られるのは堪えるようにして、主人公が女子大生グループに替わったことでホラー映画の王道が楽しめれば・・・と劇場に足を運んだわけですが。

前作と同じ意味合いのオープニングにはじまって、パクストンが登場する冒頭には劇場内に小さいながらも嘆息があがって、私も彼がどうやってこの続編に絡んでいくのかしらとは思ったものの、そのあとが・・・いかにもこの監督らしいよな、と。

ところが、いくら私がイーライ・ロスが嫌いだとは言え、そこからは見せてくれたんですよ。

プロットが分かっているのなら息を呑むしかないオークションのシーンは秀逸だし、ヒロインがエリート・ハンティングのメンバーと出会う祭のシーンも、そのあとに繰り広げられるはずの陰惨な物語への期待を昂ぶらせてくれるし。
そして緊張感を欠くこともなく、今回はやってくれるじゃんと思ったけれど・・・

 「なぜスロバキアに来たのか・・・分からない。」

 「我々は異常か?」

いや、結末はあれでいいんですよ、あれで。
生贄となる若者たちだけではなく、狂気漲り富める殺人者も今作はじっくりと描きながら、しかしそう一筋縄には行かない展開、物語の反転は。

ただ、ベスやスチュアートの内なるものがしっかりと丁寧に描かれてはいないのだから、なんの説得力もカタルシスもないというもの。
そのドラマはおそらくロスの中にだけあって観客に伝わることはなく、これなら脚本だけは練られていた前作や「キャビン・フィーバー」の方がマシ。

だからラストシーンもただ腹立たしいだけで、エンドロールが流れ始めるや憤然と席を立つ人が少なからずいたのもやむをえないところ。
とはいえ、最後にベスがある台詞を吐き捨てるのでそれはやはり御法度だったのですが、その気持ちもまあもっともな凡作だと言えるでしょう。

(文中、ネタバレは背景色にしています)

ホステル2  HOSTEL: PART II
2007年 アメリカ
配給 デスペラード
製作総指揮 ボアズ・イェーキン スコット・スピーゲル クエンティン・タランティーノ
監督 イーライ・ロス
出演 ローレン・ジャーマン ロジャー・バート ヘザー・マタラッツォ ビジュー・フィリップス リチャード・バージ ヴェラ・ヨルダノーヴァ

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受信: Sep 10, 2007 4:21:39 PM

コメント

こんにちは^^始めまして。

この作品は賛否両論ですね。
私的には、まあまあと言う評価でした。
1の残酷描写がさらにアップした、描き方で来ると思ったら意外にソフトで、その分ストーリー性を持たせたのに好感をもてました。

私のレビューもよろしかったらご参考に。
http://www.the-gothic.com/html/movies/movies_181_hostel2.html

投稿者: Diane (Oct 20, 2007 3:02:14 PM)

> Dianeさま

はじめまして。

景気のいいゴアが好きな私ですが、まあそれだけが売りなのも困りものなわけで、ともあれ本作はソフトでしたね。
だから、どれだけ登場人物の視点で観られるか、そこが評価の分かれ目になるのかもしれません。
私は・・・

「被害者の反撃」が、前作と比べていかにも女性らしいのは上手いですけどね。

投稿者: lein (Oct 21, 2007 9:41:58 PM)

イーライ・ロスの映画は後半コメディになるので結構面白かったり。
ホステル2も最後の子供たちの行動で笑わせてくれました

投稿者: zucchini (Feb 27, 2008 9:43:23 PM)

> zucchiniさま

1ではエリート・ハンティングなみに恐い集団でしたねー。>子供たち
だからDVDの特典映像、メイキングで子役たちがニコニコしているのは趣がありました。

投稿者: lein (Feb 28, 2008 12:31:52 AM)

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