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Jul 31, 2005

アキバ・オブ・ザ・デッド on 050730

この街に来るたび必ず通る道なのに、「大衆割烹の店がそんなところに・・・」と、今日のぶらり途中下車の旅赤津加を初めて知った私にアキバを語る資格などないのかもしれませんが、それはそれとして正午、その目の前のとらのあな2号店で「BLOOD ALONE」の2巻を買ったところから本日も徘徊開始。

石丸電気・SOFT2、今日見たらサスペリア アルティメット・コレクション DVD-BOXの在庫が潤沢だったのは流石。ただ、「サスペリアPART2 紅い深淵」に添えられたポップの文句が「サスペリアより支持する人も多い続編」だったのには、「石丸、お前を見損なったぜ・・・」と思ったり思わなかったり。

だからというわけでもないですが、Wポイントサービスデーなら・・・と自分に言い訳をしつつ、ヤマギワソフト・映像館であの死霊の盆踊り」を買ってしまいました。
勝ち負けで言えば負けですが、「買わずに後悔するよりも買って後悔するが吉」というオタクの格言を本日は遵守、まあどう考えても買ったことを後悔するに決まっているわけですけどね・・・

050731ヤマギワソフト館の方では、店頭や側道に行列及び人だかり。長澤奈央さんの新譜発売キャンペーン、「1日店員サーキット」とのことで、握手しながら何やら必死に語りかけているオジサン、乙、と思いながらとらのあな1号店へ向かうと、こちらでも店頭、ガードレール沿いに行列が。
もしや「虎焼」を買うために?と思うもそんなバカなことはあろう筈もなく、アニメイトに並んでいる行列、最後尾札を見ると「I've in BUDOKAN 2005」のチケットを買うためでしたとさ。

で、とらのあな1号店、一階の「あふがにすタン」のポップ「インターネットで大人気!?」某所で話題(ていうか)になっていることを指しているならなかなか漢だなあ・・・と思ったり、夏コミカタログの冊子版が完売(他店舗では販売中)、おーじ氏デザインのフィギュアも品切中なのは凄いなあと感心したり。

引き続き委託同人誌を一応チェック、週明け早々に出庫された専売の沖縄体液軍人会は二種類ともまだ店頭在庫は十分そう。週なかにわざわざ池袋店で確保する必要はなかったかな?という私事はさておいて、そのとき四階の買取カウンターには、夏コミ前であればサークル名やジャンルを挙げた、
 (゚∀゚)人(゚∀゚) 買取強化中です!(゚∀゚)人(゚∀゚) 
というチラシが。
しかしその中に珍譜堂Misty Isle松本ドリル研究所の名があるのはなんていうか敵の軍門に、みたいな・・・と思いましたよ。

ということでメロンブックス、「純白聖徒志摩子さん2」と夏コミカタログの平積みは依然としてうずたかく、その頂上でメロンちゃんが開脚しているカタログ購入特典下敷きが展示されているのはともかくとして、やはり委託同人誌の棚はスカスカ。
メッセサンオーIVでは同人ソフトコーナーが拡張されていたりと、やはり同人誌についてはこの時期にチェックしても詮ないなあ、と。

であれば今週も、夏コミの軍資金をと買取に出されたレアな中古同人誌の物色へ。まずDカルトでは、およそ葉賀ユイさんの絵には見えないlifeの古い同人誌、シャーマンキング(タマオ)本を発見。3,150円か・・・としばし考えた後スルーしましたが。
そしてまんだらけでは、ハウス オブ KARSEAの「刺身のツマ本 vol.2」(大阪本)とそのおまけコピー誌(風香本)を発見するも各々15,750円、21,000円。こちらはなにも考えずにスルーしました。

本日はあとDO!BOOKSで、夏コミの企業ブースガイドブックが付録、「鎖-クサリ-」のプロローグが掲載されているパソコンパラダイス9月号を購入。あ、こういう雑誌を買ったのは久々ですし、DO!BOOKSはいつもひやかしてばかりだからたまには・・・と思っただけですよ?

Jul 28, 2005

0:34 レイ_ジ_34_フン

0:34 レイジ34フン劇場へと向かう東京メトロ・有楽町線には、空いてもいない車内で歌ったりしているギャル二名。
それほど迷惑でもない声の大きさだしけっこう上手、まあどうでも・・・と思っていたのですが、そばにいたブサ○クな母娘は「バカがいるよ・・・ ケッ」と不快そう。

そのとき、やはり近くにいたベビーカーの赤ちゃんが、電車が揺れて顔を打っただかなんだかで突然泣き出し、むしろ騒音はそちら。
しかしギャル二名が「わー、可愛い♪」とかなんとか言いつつ、手を振ったりしてあやしたところ見事に泣きやんだという、なかなかにいい光景。

母娘がまた「ケッ」といった表情をしていたり、そんなことを観察しているバカ(私)がいたりはするものの、とりあえず惨劇が起こることもなく池袋に到着。

それにしても、三館中二館がレイトショーのみでの公開というのは、DVD化するときに「劇場公開作」とを付けたいだけだよなあ・・・とブツブツ思いつつ窓口で入場券を買うと1,200円。
あれっ?と思うも、池袋シネマサンシャインでは20時以降のレイトショーはサービス・プライスとのこと。また、常時全席指定・入替制というのも、時間を有効活用できるのがいいですね、と。

劇場公開時にスルーした映画のDVDを、勝負!と買って('A`)ヤレヤレ・・・などということを避ける意味を含めて、映画館がこうしたサービスを提供しているのであれば、もう少し劇場に足を運ぶべきだよなあ・・・と、今さら思ったりした酷暑の東京の夜なわけですが。

などと枕が長いのは、巷の悪評そのままの出来であれば、あまり書くことがないから。
地下鉄を舞台にしたのは新機軸、序盤は結構楽しめはするものの、ストーリーはあまりにも平板。廃駅や使用されることのない線路といった舞台設定、閉ざされた人工の闇の中に蠢く恐怖は、もっと描きようがあるだろう、と。

殺人鬼が早々に姿を現してうろうろしまくるのも緊張感を欠いた一因で、ゴア・シーンもヌルすぎ。ついでにパンフレットも、チラシの代わりに作られるリーフレットみたいでショボス・・・(´・ω・`)といった按配。

エンド・ロールが終わり席を立つ際、近くにいた女の子が「結局、なんだったんだろう」と彼氏に話しかけていたのですが、その言い回しはこの映画を評するにあまりにもハマり過ぎでした。


0:34 レイジ34フン  CREEP
2005年 イギリス
配給 ギャガ・コミュニケーションズ
製作 ジュリー・ベインズ ジェイソン・ニューマーク
監督 クリストファー・スミス
出演 フランカ・ポテンテ ヴァス・ブラックウッド ケン・キャンベル ジェレミー・シェフィールド ショーン・ハリス ポール・ラットレイ ケリー・スコット

Jul 27, 2005

サスペリアPART2 紅い深淵 (DARIO ARGENTO : IL MIO CINEMA)

サスペリア PART2 / 紅い深淵 完全版+公開版日本での劇場公開時は、その邦題のみならずキャッチコピーでも「あれから1年、待望の第2作ついに完成!」などと謳う始末。

再DVD化にあたり「紅い深淵」というサブタイトルが付与されたのはダリオ・アルジェントへのリスペクト、あるいはオマージュということで、関係者の心意気やよし、と感心したファンは多かったことと思います。
個人的には若干違和感はあるのですが、それはともかく。

この作品はホラーというよりはやはり「精神錯乱的なサスペンス」

共同脚本のベルナルディーノ・ザッポーニが「連続的な不安、それがスリラーの本質だよ」と語る通り、子供がトカゲを殺したり犬が噛み付き合っていたり、はたまた人形が吊されていたりカタカタ歩いてきたり、といった不安感を与える要素、イメージを積み重ねながら物語は展開していきます。

そして、ゴブリンのサントラや子供の歌声の不気味さが相まって「サスペリア」とはまた違った恐怖が供されているわけですが、アルジェント曰く「これは悪夢を描いた映画なんだ」、ホラーであろうがスリラーであろうが紛れもない傑作であることには間違いはありません。
結末がちょっと淡白では・・・と思わないでもないですが、どんでん返しの勢いでラストシーンまで突っ走る「シャドー」あたりを別にすれば、「フェノミナ」なんかにしてもそうインパクトがあるわけでもないですしね。

ところでDVD-BOXの特典DISCのドキュメンタリー「DARIO ARGENTO : IL MIO CINEMA Part I & Part II」は、コアなアルジェントファンであれば歓喜の涙を流しかねない逸品と言えるでしょう。

アルジェントの映画論が存分に堪能できるし、クレーンを使用した撮影や特殊効果についてのこだわりを知ることができる上、「フェノミナ」のあのプールにつかりながらジェニファー・コネリーが笑っている撮影風景にはハァハァできたりもする内容で、「ゾンビ」の話題が一応はあるところもロメロ信者としては「うむ、よかろう」といった感じですし。

ただ、一番凄いと思ったのはアルジェントがローマに開いたホラーショップ「プロフォンド・ロッソ」
店内にはホラー関係のグッズや書籍が溢れかえり、さらにその地下には「ダリオ・アルジェント ホラー博物館」。「フェノミナ」の(ネタバレにつき背景色テキスト→)例の子供の人形や、アルジェント選りすぐりの特殊効果が陳列されているというファン垂涎の地。
噂には聞いていたけどこれがそうか・・・と、今すぐにでも巡礼に赴きたくなるような映像は、この特典DISCの功罪と言えるかもしれません。


サスペリアPART2 紅い深淵  PROFONDO ROSSO
1975年 イタリア
配給 東宝東和
製作 クラウディオ・アルジェント サルバトーレ・アルジェント 
監督 ダリオ・アルジェント
出演 デヴィッド・ヘミングス ダリア・ニコロディ ガブリエレ・ラヴィア マーシャ・メリル エロス・パーニ グラウコ・マウリ クララ・カラマイ ニコレッタ・エルミ

Jul 24, 2005

サスペリア (サスペリア アルティメット・コレクション DVD-BOX)

サスペリア プレミアム・エディション「おとぎ話だけどホラーだ」

25周年記念ドキュメンタリーでダリオ・アルジェントが語る通り、「白雪姫」や「不思議の国のアリス」にインスパイアされた魔女と黒魔術の物語は、ジェシカ・ハーパー貧乳に萌える暇などないままに、ステンドグラスは砕け散るわ蛆虫は降り注ぐわワイヤーは絡みつくわで進んでゆくわけですが、刮目するべきは、やはりその極彩色の闇

生産量が減っていたテクニカラー方式カメラとフィルムを使用した色彩へのこだわり、非現実的な映像が、この作品をホラー映画史上の金字塔たらしめたと言えましょう。

そうした意味でレターボックスだった旧盤に比べて、デジタル・リマスターかつスクイーズのこの新盤はその鮮烈さを損なうことなく収録しており、ミュンヘン空港に到着したスージーを乗せたタクシーに射す人工的な光やヘッドライト、森を照らす雷光、そしてその先に浮かび上がるフライブルク・バレエ学院と、序盤から観る者を酔わせ、引き込んでゆく凄みへと繋がっています。

ストーリーそのものについては、その論理的矛盾を突いて批判的な評価をする人は少なくなく、また「インフェルノ」ともどもラストが弱いところが個人的に気になるところではあるのですが、そうした鑑賞方法はおそらくは無粋。
その映像美をただただ享受した上、「ダリア・ニコロディだけが知っている」三部作の結末、次の魔女、三人目の母がどのように描かれるのかを心待ちにするのが、正しいアルジェント作品の楽しみ方なのでしょう。

サスペリア アルティメット・コレクション DVD-BOX (5000セット限定)ということで、5,000セット限定でのリリースとなった「触ると絵が出てくる」特製BOX。温度により反応するわけですが、「触ると」と言っている通り、実際には指や手のかたちにPART2のあのガクブルな壁画や(←ネタバレにつき背景色テキスト)が浮かび上がるわけで、マニアをそそることこの上ない仕様。

アルジェントの美学や、製作・撮影における裏話が満載された52ページの特製ブックレットも、その資料的価値は相当なもの。前半がまずPART2になっているという、マニアに突っ込む隙を与えない作りも素晴らしい限り。

などと言いつついちばん印象的だったのは、撮影用に用意した大量の蛆虫が照明の熱で次々とになり、関係者みな頭を抱えたというエピソードだったりするのですけどね。

さらに特典DISCがついて定価10,290円というのは相当にお値打ち、「サスペリア」単品にしてもドキュメンタリー(52分)や監督インタビュー(21分)が収録されたキッチリとした作りなわけで、私のようにさしてアルジェント作品には入れ込んでいない者すら萌えること甚だしく。
そして週末の石丸電気・SOFT2では店頭及びレジ後ろの棚にも在庫が見当たらなかったことから、購入するかどうしようか考えている諸兄は今すぐショップへ走るべきかもしれません。


サスペリア  SUSPIRIA
1977年 イタリア
配給 東宝東和
製作 クラウディオ・アルジェント セダ・スペッタコリ
監督 ダリオ・アルジェント
出演 ジェシカ・ハーパー ステファニア・カッシーニ ジョーン・ベネット アリダ・ヴァリ フラヴィオ・ブッチ ウド・キア ミゲル・ボゼ

アキバ・オブ・ザ・デッド on 050723

夏コミカタログのCD-ROM版を「TOKYO TRIBE 2」の最終巻と一緒に、蓮見江蘭さんのイラスト下敷き目当てでK-BOOKSで購入したところから本日の徘徊の始まり。とらのあなの扇子はいい出来だけど、たとえコミケ当日のビッグサイトでも、使うのははばかられるしさ・・・とひとりごちて中央通りへ。

050724メロンブックスでは「成恵の世界」と「月詠」の最新刊を購入。さすがに時期が時期であれば、書店委託同人誌には目を惹くものはなく、移動したとらのあな2号店でもかのね屋が表紙の企業ブースパンフレットを頂戴したくらい。
ただ、この時期は夏コミの資金作りにと、レアな同人誌がショーケースに並ぶことが多い、と海鮮の師匠に薫陶を受けたことがあれば、次はとらのあな3号店の巡回へ。

・・・・・・。bolze.の「なつやすみがまちどおしい」のPC98版は確かにレアだ。
かつてWindows版を20Kだかなんだかで買った身としては8,400円は悪くない値段だとは思いますが、いまさら5インチFDをどうしろと、といった感じではありますね。
Dカルトでは鳴子ハナハルさんの「Fifty Miles」(ロケットの夏本)を久々に発見。程度は分からないながらも、B級品で14,700円という微妙なお値段ではありましたが。
ただ同じくB級品、角が思い切り潰れていたとはいえ、Fountain's Squareの「JAZZ MISSION ver.1.0」(本)が2,100円というのはお値打ちとは言えましょう。

とらのあな1号店右手、サトームセン中央通り2号店跡地が今日は盛んに工事中。アキバBlogさまが報じている通り、建築主は株式会社とらのあな、建築計画を見ると完成は平成18年6月30日とのこと。
しかし職人さんたちも、この街で仕事するのはさぞかしストレスが溜まりそう。そのあまり萌え~とか言い出して道を踏み外すことのないよう、祈るばかりですね。

某中古DVDショップでは、旧盤の「サスペリア」「サスペリア PART2」の在庫が潤沢。再販されたのだからもっともですが、値付けは各々3,980円、5,980円。まあ、画質が悪かろうがなんだろうが所有していたいマニアを狙っているんでしょうが、もうちょっと・・・という感は否めませんね。

駅前では「長井秀和と劇団ひとり、ともだちにするならどっち?」と、何の番組かは判らないけどTVクルーがウロウロしていたり。映ったりしないように気をつけつつ、予約してある「サスペリア アルティメット・コレクション DVD-BOX」を引き取って今日はもう帰ろう、と石丸電気・SOFT2へ。
すると入口付近にはミニスカポリスが3人、さらにビデオカメラを持った男がいて入れねえぞゴルァ!
しょうがないので喫煙コーナーで一服しつつその按配を眺めたり、いま目が合ったのが鈴木杏奈さんかしら・・・(*´Д`*) などとイタイことはせずに、逆側の入口から入って三階へ。
女性店員が朗らかに品物を渡してくれたわけですが、内心でミヤ○キだわ・・・などと眉をひそめたりしていないことを祈りつつ、14時を回ったところで本日は撤収。

ところで、入れ違いに上述の師匠がアキバに来た模様。私よりも濃ゆい巡回をされたことでしょうし、16時35分の地震の際、たとえとらのあなの店内にいたとしても、「ここでもし死んでも本望」と動じることはなかったと推察しております。

Jul 21, 2005

タカハシマコ「水色ノート」

050721「新刊コーナーで『TOKYO TRIBE 2』の横にあったから普通のマンガだと思ったら、思い切り大きなお兄ちゃん向けでしたよ」
「帯に『お兄ちゃん なんでもするから』などと書いてあるのを見ているくせに、どの口でそういうことを」
「まあ、この人のBLの同人誌も持っていたりするわけですがね (´ー`)y-~~ 」
「アンタ、最低だよ」
「ともあれ、羽海野チカもかくやというキャッチーな絵柄で、これでもかと■リな話が続くのはなかなか趣がありました」
「そういう発言はやめておいた方が身のためだと思うのですが」
「で、さすがは同人出身、男性向けとしてのツボを心得ているのには感心しましたよ。巻頭の『妹屋』などは、オチを含めていかにも男性作家が描きそうな話ですし」
『となりのばんごはん』なんかは作品的にもよくできていますしね。ただ、どこかで同じような話を読んだような気はするのですが」
「あなたの発言もどうかと思いますが、何はともあれ、やたら薄っぺらい人間ドラマを描いている相方よりも、センスや話作りの上手さが数段上なのは間違いないですね」
「微妙に相方ではない上、いいかげんにしとかないとヤバイと思います」
「ということで、連作の『ココアシガレット』もキャラの交錯ぶりが凝っていて楽しめますし、ギャグからシリアスまで、飽きさせずに読ませてくれるのでなかなかにオススメかと」
「この本をネタにするのもさることながら、サイドバーの『ないしょのつぼみ』もいいかげんsageるべきだと思いますよ」

Jul 18, 2005

泥の河
(小栗康平監督作品集 DVD-BOX)

050718決して裕福ではないものの、食堂を切り盛りしている両親のもとに生まれた信雄と、母親が体を売って生計を立てている廓船で暮らす喜一と銀子。

少年たちのひと夏の出会いと別れを静謐かつ鮮烈な映像で描いた、名匠・小栗康平の第一回監督作品。
澱んだ河の流れにも似た昭和三十一年の大阪の街を舞台に、戦争が大人達の心に残した傷を織り交ぜて「時代」をも描いたその清冽な物語世界は、二十年あまりの時を経た今もなお色褪せることはありません。

晋平が信雄を連れてかつての恋人に会いに行くといった、宮本輝原作にはないエピソードも物語に深みを与えているし、喜一の歌う唱歌「戦友」は、映画としてそのシーンを目にすると活字に比してより胸に迫るものがあるような気がします。
そして、少年たちが違う世界を垣間見てしまったことにより抱く畏怖、あるいは悲しみと、やがて訪れる別れの時。スクリーンの中に溢れるその情感と哀切は、必ずや観る者の心に深く突き刺さることでしょう。

また、アキバ系を標榜する当ブログとしては銀子タソ(;´Д`)ハァハァと一応書いてみる上、確かにそういうシーンがあるために一部では有名な作品なのですが、不埒な動機で観る人の荒んだ心根も必ずや浄化するほどの名作なので心配は無用です。

小栗康平監督作品集 DVD-BOXということで、今までDVD化されていなかった小栗作品が、いきなりボックスでまとめて発売されたことに狂喜したファンは多かった筈。
出荷数はさすがにそう多くはなかったのでしょうが、発売日の石丸電気・SOFT1では店頭在庫しかなく、いかに新作「埋もれ木」の公開に合わせたとは言えども、知名度はそれほど高くはないのだから大したもの。

同梱されている解説ブックレットも、小栗作品についてまとめられた読みものは入手しづらいことを考えるとかなり貴重。誰もが知っている監督、作品でないことから絶版となる危険性は高いでしょうから、発売される週にBS2がなぜか全作品を放映していたために買うのを躊躇ったファンも、確保するが吉でしょう。

ところで、7/15のNEWS23おすぎが「人間の心の深淵はいいけど、世界が狭い」と、小栗作品について妙に辛辣な発言をしていたのですが、「邦画ニューウェーブ」と言われた同時代の監督たちが商業主義やコマーシャリズムの中で堕したこと、「死の棘」が1990年のカンヌ・グランプリを受賞したことなどを考えると(パルム・ドールじゃないというのは野暮ということで)、なんでそんなに必死に貶しているのだろうと不思議に思いました。


泥の河
1981年 日本
製作 木村元保
監督 小栗康平
出演 田村高廣 藤田弓子 加賀まりこ 朝原靖貴 桜井稔 柴田真生子

Jul 17, 2005

アキバ・オブ・ザ・デッド on 050716

店内を改装したメロンブックス珍譜堂の志摩子さん本2の平積みは夏コミカタログとのセットもあるためまたぞろ非常識な高さ。
それはともかく、まだ11時半にもなっていないというのにレジには長蛇の列。手ぶらで並んでカタログを買ったわけですが、「次の方どうぞー」と呼ばれたのは男性店員のレジ。
どうせだったらメロンちゃんか琥珀さん(ていうか着物+割烹着)のコスプレをしている店員さんに手渡しして欲しかったなあ・・・(´・ω・`) などとは別に思いませんでしたけどね?

とらのあな1号店での店頭販売も、購入特典であるいとうのいじさんのイラスト入り扇子を手にした浴衣姿のレイヤーさんが三人ほどいたりして、賑やかというか艶やかというか。
野郎が店頭でがなっているメッセサンオーまんだらけラムタラあたりは、もうすこしがんばりましょう、といったところでしょうか。

RIKIコケティッチュ」はサイン入りポスターが抽選で当たるメロンブックスでも売れているのでしょうがいかんせん例の鬼のような平積み。むしろ小冊子が特典に付くとらのあな1号店で平積みがかなり少なくなっている方がなんか凄いなあと思いました。

書店委託同人誌では、ようやくbolze.ルナマリア本(サンクリ新刊)が入荷。あとはいもむや本舗ふたご姫本など。特典との兼ね合いのある珍譜堂はともかく、カタログの発売日にぶつけているのがなんだかなあ・・・とか思ったり。
それはそれとして某中古ショップ、4,200円の値付けをしていたbolze.を店頭から引っ込めたのは当然として、志摩子さん本2が依然として2,620円なのは釣りですか?

その某中古ショップが先週5,250円で陳列しているのを見て、時期尚早だろう・・・思った偽MIDI泥の会の「NAMAKA総集編+」がとらのあなに再入荷されていたので今回は買ってみました。まあ、書店委託価格も2,100円なわけですが・・・というのはともあれ今日カタログ以外で買ったのはこれだけ。
ぱにぽにワショーイな別冊付録の付くGファンタジーの8月号も買いたいんだけど、カタログと一緒にこんな凶悪に厚いのを持ち歩いたら、コミケ前の大事な体を壊しそうなのでパスしましたよ・・・

050717そのため、石丸電気・SOFT1で「絶対少年」の団扇をもらってみたりしつつも街が祭の様相であれば、なんかリビドーが昇華しきれていない感。
そこで、「けよりな」にもまるで興味がないくらいエ■ゲーはあまり買わない私なのですが、ソフマップで9/22発売のLeafの新作を予約してみました。
ていうか、なんでQP:FLAPPERがこんな鬼○系の原画を・・・ orz

まんだらけの中古同人誌コーナーでbolze.の「O,MY SADNESS episode one」の初版が3,150円なのを発見。いかに新装版の発行数が途轍もないとはいえ、かつてヤフオクや中古ショップで2万円だの3万円だのの値が付いていたことを考えるとなんかこう・・・と思わざるをえませんね。

などとやりつつアキバを撤収する前に、最近調子の悪いケータイを機種変更。夏コミに向けて万難は排さないとな・・・(´ー`)y-~~ というのはともかくその後に、カタギの知人宅へ向かう西武池袋線の池袋駅構内の書店を覗いて思ったこと。
なんでこんなところでカタログが売られているのだろう・・・( ゚д゚)

Jul 12, 2005

ぱにぽにだっしゅ! 第2話
「紅は園生に映えても隠れなし」

050712闇雲に倣う必要はないながらも、やはり原作には敬意を払うべきだろう。二話まで観てまず思ったのは作り手の姿勢の問題、器量やセンスで原作者やファンを唸らせるだけの代物を見せてくれるのであればともかく、スタジオのセットやらなにやらのオリジナル要素はただただそらぞらしいだけ。

例えば「あずまんが大王」なども、スタート当初はあまりのテンポの悪さ、そして原作独特の間や空気が表現できていないことから叩かれたものですが、この「ぱにぽに」についてはもう何をしたいのかが全くもって見えないよ・・・と。

それでも第一話は、姫子のアホ毛の周りを「マホ」の文字が回転したり、「焼け弁」や「広島県警」といった訳の解らないギャグがあったりと、それなりに見せてくれたような気がするのですが、しかし観ている最中ずっと苦笑いしっぱなしだったり、観終わった後どっと疲れたり。
そしてこの第二話については論じるべきところがなにもなく、敢えて挙げればオープニングは割といいかな、ということくらい。あ、あと次週予告で先週はベッキー、今週は姫子が「おやすみ~♪」と言うのだけはイイ感じではあるのですがね。

ということで本編については殆ど誉められないながらも、次回も一応観ようとは思っていますが、原作のイメージカラーのオレンジが多用されていること以前に色彩設計がおかしくて疲れるということもあるし、いかにベッキーや姫子に萌えていようともギブアップが近いかな・・・というのが正直なところです。


関連リンク
  ぱにぽにだっしゅ! 公式サイト  http://www.paniponi-dash.com/
  Gファンタジーぱにぽにオフィシャルサイト
       http://www.square-enix.co.jp/magazine/gfantasy/story/paniponi/
  氷川へきる NATIONALMEDIABOYS  http://www.netlaputa.ne.jp/~hekky/

Jul 11, 2005

TVアニメーション「AIR」 DVD Vol.4

AIR 4 初回限定版「いつも通ってる道なのに、海ってこんなに遠かったかな・・・」

今度こそ翼を持った女の子を救ってほしい、往人の母の願いが観鈴を救い、そして千年の時を遡る第四巻。旅に出る晴子、八百比丘尼と、三人の母がこの先どのような役割を演じるのかはとりあえず興味深いところ。

ただ、ストーリーそのものはともかく映像的には、往人が子供たちに人形劇のレクチャーを受ける夕焼けの海岸線や、神奈備命のお手玉が宙を舞うカットくらいしか印象に残るところがなく、物足りなさを感じてしまいました。
それでも、「俺たちは近付き過ぎてしまったんだ・・・」と往人が観鈴の部屋で別れを告げようとするシーンの所謂長回しは二人のやりとりに観る者を集中させる演出効果に繋がるもの、相変わらずよく考えられた仕事だなあと感心させられはしましたけどね。

それはともかく、この第七話「ゆめ~dream~」及び第八話「なつ~summer~」ではそうドラスティックな展開は見せず、静かに丁寧に、クライマックスへ向けての舞台作りをしているような印象。
そうした点を含めて、観鈴と神奈備命の魂の解放、そして「願いを誰が天に届けるのか」、ひと夏と千年の物語が残り四話、どのように紡がれるのかは実に楽しみ。

AIR IN SUMMER(初回限定版)と思うのは自分がこのDVDシリーズが初見であるからですが、そのために8/28(日)・9/4(日)にBS-iで放送される「AIR 夏・特別編」についての情報を、ネタバレを避けるために迂闊に知ることができないジレンマがあったりします。


関連リンク
  TVアニメーション「AIR」公式サイト  http://www.bs-i.co.jp/anime/AIR/
  劇場版「AIR」公式サイト  http://www.air2004.com/

Jul 10, 2005

アキバ・オブ・ザ・デッド on 050709

050710-1本日なによりも優先されるのは、ジョージ・A・ロメロのサイン入りポスター付き「ランド・オブ・ザ・デッド」の特典付前売券を買うことで、新宿武蔵野館に行きチラシと合わせてゲット。
特典というのは公式サイトに書いてある通りミニポスターで、鞄にラクに入るサイズ。鞄からポスターをはみ出させてアキバをうろつくことができないチキンとしてはとりあえず安堵してさあ移動。

全巻予約してあるTV版「AIR」DVD第4巻(初回限定版)を引き取りにまずは石丸電気・SOFT2へ。予約する必要などまるでなかったわけですがそれはそれとして、レジの女性店員が朗らかに曰く「お好きなポスターをどうぞ♪」。いつ見ても大したものないしなあ、と見本を眺めるや「夜勤病棟」のひかるたんのはちょっと欲しいかも・・・ しかし自分はチキンなので(以下略)

劇場版「AIR」の方は、ヤマギワソフト・映像館ではコレクターズ・エディションの予約を締め切っていたり、とらのあなでは特典に予定していた「CDホルダー」が配布不可能になった旨の掲示をしていたり。
そうした動きを見るとなんか疼くものがあるし特典(マウスパッド)付きだしと、ヤマギワソフト館でコレクターズ・エディションを予約してみました。・・・予約する必要など(以下略)

050710-2書店委託同人誌、アキバへ移動する前に一応覗いたとらのあな新宿店では偽MIDI泥の会御主人様本が目に付いたくらいだったのですが、1号店や2号店では絶対領域オンリーのチラシイラストを描いているCradleじゃらや愛佳本(初版とは表紙の紙質が違っていたり)、アンニュイ赤蛸東方本などが再入荷していて上々の出庫状況。
また、夏コミカタログ購入特典の扇子のサンプルが展示されていて、結構いい作りだなあと眺めたりしながら、しかし今日、どうにも目立ったのはOSたんmixiたん、はたまたRAHDXガンダムSEED DESTINYシリーズ(1号店では一限)とか制服姿会長とかのフィギュアだったわけですけどね・・・

同人誌と言えば、書店委託されると言われているbolze.ハウス オブ KARSEAのサンクリ新刊、メッセサンオーまんだらけを含めて依然入荷される気配なし。おかげで某中古ショップでは相変わらず4Kだの3Kだの強気の値付けをしているのがなんだかなあ、と。
またK-BOOKSの中古コーナーは、2,000円以上買い物をするともらえるおまけ本「めぐみるきゅ~」の効果か結構盛況。やはりの多い某サークルが噛んでいるからかしら、と思ったり思わなかったり。

14:45頃にザコンを通りかかるとライトを点滅させたパトカーが。その横の道にはお巡りさんが数名、そしてアキバの往来の邪魔であること甚だしい某FTTHサービスの赤いブルゾンのお姉さんが証言だかなんだかをしていたり。
ともあれ事故のようですが、彼らもたまには役に立つんだなあ・・・という暴言とともに、本日の徘徊はここまで。

Jul 8, 2005

かみちゅ! 第2話「神様お願い」

映像であれ音楽であれ、ここまでジブリだともはや舛成孝二・倉田英之壮大なネタなのでは、と訝しみすらした第1話。
作画については、鳴子ハナハルさんの手によるコミカライズのイメージが強かったり、こんなのたらく絵じゃない・・・(´・ω・`) とか言いたかったりするわけですが(番組提供バックを除く)、背景描写には凄いものがあるし、アニメーションそのものの完成度は相当。
難点があるとしたら教室で読書している読子さんくらいで、はたして第2話もこのクオリティが維持されるのだろうかと興味があったわけですが。

序盤の風景、絵を単にパンするだけだったのでそら来たと思ったらあに図らんや、第1話ほどではないにせよこのレベルであれば上等。ゆりえたちが八島様を探すシーンの町並み、闊歩する神様たち、といったあたりの映像作りは今週もしっかりとした仕事でしたしね。
ただ、神様ご休息センターの妙な色づかいは意図的なものであれ、なんか微妙。ていうかあまりにも千と千尋過ぎるだろうとは思いましたけれど。

電撃大王6月号の紹介記事にある「恋と友情、騒動と感動の物語」なのかどうかはまだ判りませんが、独特の世界を提示しているのは確かだし、キャラクターデザインも改めて観ると味があるなあとか、祀のガサツぶりや、「ああっゆりえさまっ」などといった小ネタもまた上々。
次回はベッキー、もといタマがいかにも喋りそうで、さらにジブリなものになるかもですが、なにはともあれ今期のアニメとしてはこれが一番楽しみだったりします。


関連リンク
  かみちゅ! 公式ホームページ http://www.sonymusic.co.jp/Animation/kamichu/
  スタジオオルフェ http://homepage2.nifty.com/orphee/

Jul 6, 2005

こみっくパーティー Revolution
第13話「As time goes by」

壁になって一人前という暴言もさることながら、ちゃんさまを悪役で終わらせたらただじゃ済ませませんよ?などと思いつつ観ていたわけですが、とりあえずBS朝日組として書いておかなければならないことは、よりによって最終話、しかも大志が見せたクライマックスでテロがキター! orz ということなわけですがそれはともかく。

和樹が作り出した瑞希の幻影という、ファンタジーにふった話を是とするかどうかがまず意見が分かれそうなところで、和樹が自分を肯定するラストは上出来ながら、しかしこみパ本来のテイストにはそぐわないのでは・・・というのが個人的な印象。

決して出来は悪くないし、プロットそのものも最終話に相応しくはあるのですが、第12話「立て和樹、世界征服だ」が妙にごちゃついた構成と味のある演出で商業マンガの世界を描き、野郎とか背景とかで局所的に気合の入った作画であったことを考え合わせると、なんかこう・・・という感が否めないなあ、と。

こみっくパーティー リニューアルパッケージともあれこの第13話で放送が終了、シリーズにおける新作部分については、野球と庭球とサバゲーと毒同人の話を除けばまあ上々であったとは言えましょう。
つまり約半分が ピ ー だと言っているわけですが、今このネタを書いているノートPCは携帯こみパプレイマシンだったりするオリジナルのファンとしては、それなりに期待していたのだし・・・ということで多少の暴言は許されるかなと思いつつ、もうひとつ昇華できなかったリビドーは、あと一か月とちょっとに迫ったでどうにかしてやろうと目論んでいます。


関連リンク
  こみっくパーティー 公式サイト http://www.comicparty-r.com/
  Leaf official HP http://leaf.aquaplus.co.jp/

Jul 5, 2005

マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ

マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ黄薔薇の話を読んで「ショ○で来たか・・・」とか思ってしまったのはともかく、菜々が思い切り前面に出てくる話であれば面白く読めるのは当然。
その性格付けがちょっとあざとい気はしますが、黄薔薇ファミリーの人気向上は彼女にかかっているな・・・などと期待できる内容ではありました。

白薔薇の話は、もしベタなタイトルにするとしたら「志摩子さんの憂鬱」といったような内容。シスターになるかはどうかは分からない・・・と、志摩子が変わりゆく心情を吐露するあたりも読ませるところですが、志摩子が乃梨子に「素敵な方だったでしょう」と聖の印象を尋ねる台詞がまたいいなあ、と。
そしてとにかく秀逸なのが、心配して祐巳がかけた言葉に、(ネタバレにつき背景色テキスト→)周囲が「壊れた」と思うほどに志摩子が笑い続けるラストシーン。こういうハッピーエンドの描き方が好みである上、それが志摩子であることのギャップがまた面白いところ、で。

そして紅薔薇は、遊園地でデートする約束を祥子が果たそうとすることが寂しく思える祐巳、といった話。
ただ祥子に憧れ、慕うだけではいられない祐巳の立ち位置をいま一度明確にしたものと言えるのですが、「同志」のくだり他、とりあえず柏木が格好よすぎ。また、実際には登場しない瞳子の気持ちを、柏木の短い台詞で表現する憎い小技も施されています。

ということで、新刊が出ても短編集とみるや萎えたり、まずカバーの折り返しを読んで「まだ妹は決まらないわけですかそうですか」などとやったりしていることが、甚だ無粋に思える出来映え。三編各々由乃・志摩子・祐巳がメインということで、なんとなく落ち着いて読めたから、というのはあったでしょうけどね。

そしていちばん気に入ったのはいちばん短い白薔薇の話。
読み終えてその出来に嘆息、紅薔薇の話にとりかかる前の箸休めにと、そこで思わず志摩子さんが主役のハァハァな同人誌を読んでしまったほどでした。

と、イタいオチをつけるのはオタクのたしなみ、ということで。


関連リンク
  Webコバルト http://cobalt.shueisha.co.jp/
  アニメ「マリア様がみてる」公式サイト http://www.gokigenyou.com/
  マリみてDB http://waike.sakura.ne.jp/m/

Jul 4, 2005

高橋留美子傑作集 赤い花束

高橋留美子傑作集 赤い花束高橋留美子劇場」で唯一単行本未収録だった「日帰りの夢」(2000/5)をはじめとした、ビッグコミックオリジナルで発表された六作品を収録した短編集で、1999年7月の「専務の犬」以来実に六年ぶりの刊行。

Pの悲劇」が1994年1月、そこに収録されている「浪漫の商人」が1987年7月の作品であることを考えると、「犬夜叉」世代がこれらの作品を読んだ場合どのような感想になるのかというのは興味深いところですが、さて。

高橋留美子についていま論じる場合、ありがちなのは「めぞん一刻」や人魚シリーズ、あるいはこうした短編作品を引き合いにして、「犬夜叉」を批判したりする、所謂老害
絶対的な意味で「犬夜叉」を賛美するつもりはないのですが、しかしこの「大人のホームドラマ」と称される短編群についても「お礼にかえて」(1998/2)を境に、天才・高橋留美子らしからぬ出来であるような気がしてなりません。

個人的なベスト「茶の間のラブソング」(1996/2)のような感動もさることながら、「Lサイズの幸福」(1990/1)のエンターテインメント性に感心したり、「浪漫の商人」では「『めぞん一刻』みたーい(*゚ー゚)」と人物描写の上手さに嘆息したりと、あの手この手で読む者を楽しませてくれるのがるーみっくわーるど。

しかし今回刊行されたこの短編集は、「茶の間のラブソング」のプロットを焼き直しただけに思えてしまう表題作「赤い花束」(2002/6)をはじめ、そうした高橋留美子にしか描けない世界観がさらに喪失されている印象が拭えません。

「高橋留美子劇場」の中でも出色の出来映え、若き日への憧憬と現実を描いた「日帰りの夢」と、老人介護というよりは父子の繋がり、息子の心の救済を描いた「ヘルプ」(2003/5)は秀作だとは思うけれど、あとは・・・といった感じなのですが、それは勿論、彼女が日本のコミックに与えた影響を考えればこそ。

amazonのレビューも概ね好意的だし、確かに良作揃いなのでしょうが、この人の本来の力量を考えると・・・ その点を「犬夜叉」世代が誤解しなければいいのだけど、というのも読後の感想だったりします。

Jul 3, 2005

これが私の御主人様 第12話
「これが私の御主人様 !!」

これが私の御主人様 2義貴の清々しい外道ぶりで幕を閉じたこのアニメ、その結末に持って行くためにいずみがアイドルになって云々とする必要性等、やはりオリジナル部分については賛否両論あることでしょうが、そのあたりは佐伯昭志脚本がよくまとめていたし、そもそも作品性を求めるのが野暮な話。

例えば第11話、メイドアイドルだネットアイドルだと言うなら、いずみのイベントが行われるのは石丸電気ヤマギワソフトのイベントホール、くらいの芸が欲しいものの、ジャージ姿の安奈や、いずみのシャツのボタンがはじけそうになっているあたりには萌えられるものがあるし、そのキャラに頼り過ぎと原作では鼻についてしょうがないポチが見せ場を作ったのにはおおっ!とさせられたり。
ここに来て登場した杉田多可美役、黒い川澄綾子さんもいい味を出しているし。

最終話ではいずみの「黙れ!」がちょっとした不意打ち、最後の「勝負」に向かう前段としていい台詞だなあ、と。
そして視聴者の期待に応え、パン○ラシーンもさることながら風呂アニメとして締めるところは締めたのもよし。細かいところではアイキャッチ、Aパートのそれはいかにもでしたが、最後はいずみ一人だったのには作り手の粋が伺えるような気がしますしね。

ということで、「AIR」の後番組だったり原作者が○○だったりで妙な注目を浴びていたわけですが、ストーリーをはじめアニメーションとしてのたいそうなデキを期待していた人はいないでしょうし、メイドカフェブームや小林事件といった追い風もあれば、結構上々なシリーズだったと言えるのではないでしょうか。
個人的にはむしろ、今日放送開始の「ぱにぽにだっしゅ!」の方に不安を感じていたりします・・・


公式サイト
  これが私の御主人様  http://www.gosyujinsama.com/
  GAINAX NET http://www.gainax.co.jp/anime/master/index.html

Jul 2, 2005

アキバ・オブ・ザ・デッド on 050702

オタクであることを隠しつつ、いや隠さなくてもいいのですが、今日はまず某デパートのバーゲンへ。
昼前だというのに混雑した店内で服やらなにやらを買い、電車男もしくは斑目なみに消耗した後にアキバに移動。
ていうか、昨夜は酔った勢いで某所のたちばな書店に行き、「おお、これが倉内安奈のAVか!」などとやりつつFANTASY WINDSBJ(リオ)本やらなにやらを買い、リビドーをほどほどに昇華しているのだから大概にしろ、自分。

メロンブックスの入口、階段右手の壁一面には珍譜堂の志摩子さん本2を7/16(土)から販売する告知のチラシ。夏コミカタログ購入特典の下敷きはクリアタイプで、同時購入するとポイントが二倍ねえ・・・と内容を読んでいたら禿しく通行の邪魔でした。 orz
店内では「マリア様がみてる」の新刊「薔薇のミルフィーユ」が結構な平積みになっているのが目立つくらい。とらのあなでは完売している「げんしけん」第6巻の特装版をレジで一冊限定で販売していたり、水兵ききさんの同人誌が見当たらなくなっているのにはへえと思いましたけれど。
なお、ラムタラを凌ぐ特価、840円で投げ売りしていたアルクPinkyがまだあったどうかは未確認です。

050702うろたんNewmanoid CAM」の購入特典、メロンブックスやDO!BOOKSが下敷き、とらのあなはメッセージペーパーで、1号店では地下一階のエレベーターのそばに見本が掲示されていました。
先週、さっちんのブルマに釣られて仏さんじょ五月病症候群」を買った私ですが、今日は「そんな餌に(ry」と、とりあえずスルーしてみましたよ。

一撃殺虫!!ホイホイさん」フィギュアはとらのあなでは予約分を除いて売り切れ。ラジ館のコトブキヤでも見当たりませんでしたが、とりあえずショップ限定バージョンという煽りとは無関係のヤマギワソフト館ではまだ在庫は十分そう。
ここは客が少なめなので、西野つかさのいちごパ○ツを確認したりするのに便利ですよね。確認してませんが。

同人誌関係は書店委託にせよ中古ショップにせよ、先週の続きというか特に目に付いたものはなく、たちばな書店で買った本がとらのあなにもメロンブックスにもあるなあと思ったくらい。
ただ、他店では5,250円の漆黒のJ.P.S.、レヴォ・ファイナルの焼きたて!!ジャぱん本がK-BOOKSでは3,150円なのは、夏コミカタログ(CD-ROM版)特典のイラストを描いてもらう以上あんまりな値段にするのは・・・といったあたりかしらと妄想したりしなかったり。

先月末発売の「高橋留美子傑作集 赤い花束」が平積みだったのはK-BOOKSだけで、とらのあなやメロンブックスでは見当たらず。「犬夜叉」はともかく、日本漫画界の大御所の新刊、Amazon.co.jp ランキングも只今450位の作品が目立たなかったり入荷数が少なかったりするのがこの街の特性だなあ・・・と今さら思いながら、マリみての新刊(Amazon.co.jp ランキング:3位)ともども購入して本日の徘徊はここまでに致しました。