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Jun 28, 2005

ザ・ショック

ザ・ショック郊外の家に移り住んできたドラと優しい夫・ブルーノ、幼い息子・マルコ。そして次々に起こる超常現象、何かに憑かれたように奇妙な行動を取り始める息子。
その家は、ドラの前夫が怪死を遂げた家だった・・・

パッケージの裏面で「息子ランベルトの多大なる協力によって完成させたサイコ・ホラーの傑作」と謳われていることに、ホラーマニアは一家言ありそうな気がするのですが、個人的に「デモンズ」についてはヘリコプターのシーンで全て許すのでその点はスルー、DVDが再販されたのを素直に喜ぶとともに、黒沢清が「コッテリした情感」と表現したマリオ・バーヴァの映像センスを存分に楽しむことができる逸品、というのが観終えた後の第一の感想。

ゆっくりと現実が崩れてゆく恐怖、そのイメージを淡々と観客に見せ続けるというのはある意味大胆という気もしますが、目に見えない何かがそこにあるという描写、腐敗した手や動く調度品といった直接的な表現が相まって、独特の世界が供されていることにはある種の心地よさが感じられます。

さすがに今観ると古臭い印象は拭えませんが、ホラーではなしに「怪奇映画」として楽しむのがやはり正しい鑑賞方法と言えるでしょう。あるいは幽霊屋敷ものであること、徐々に妻が精神を蝕まれ、少年が変貌していくあたりから、「シャイニング」を面白いと思った人も楽しめるかもしれません。
イタリアンホラー独特の癖はありますが、ダリア・ニコロディが叫んでいるだけで十分恐いわけですしね。

ところで、裏面に解説のあるミニポスターが封入されているあたりがさすがは紀伊國屋書店、グッジョブと思うとともに、来月発売の「サスペリア」「サスペリアPART2 紅い深淵」も芸のあるパッケージが期待できそうだなあ、と。
この勢いで発売中止(?)になった「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」のオリジナル版も、凝った仕様で再販してほしいところですね。


ザ・ショック  THE SHOCK
1977年 イタリア
配給 日本ヘラルド
製作 トゥリ・ヴァージル
監督 マリオ・バーヴァ
出演 ダリア・ニコロディ ジョン・スタイナー デヴィッド・コリンJr. アイヴァン・ラシモフ

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