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Mar 31, 2005

続・激突! カージャック

続・激突!カージャックオトナの事情的な邦題のせいか、その劇場映画第一作だというのにスピルバーグ作品の中ではなんか影が薄いような気もしますが、秋葉原の石丸電気・SOFT1には専用コーナーが設けられたように、今回のDVD化を待ち望んでいた人はさぞや多かったことでしょう。

そして、親権を剥奪された若い夫婦が子供を取り戻すべく警官を人質にしてパトカーを奪い、シュガーランドへの逃避行を繰り広げるというプロット、ニューシネマの風情やロードムービーの色彩からして、「激突!」よりも面白いという評価があったりするのはもっともな話なのですが・・・

登場人物が増えていく割には中盤の展開が冗長な気がするし、なにより警官が次第に夫婦と心を通わせていく描写には、もう一声演出のキレがほしかったところ。ラストについても、(ネタバレにつき背景色テキスト→)コメディ色のある映画なのにハッピーエンドじゃないのかよっ!とツッコみたくなったのはともかく、警官の台詞も凡庸に過ぎ、いまひとつ感慨やらなにやらが湧かずじまい。

「トラックに執拗に狙われる」というだけであれほどの恐怖を描いた「激突!」の凄みや、この作品の二年後に制作されることになるのが「JAWS ジョーズ」であることを考えると、そう絶賛されるほどのものでは・・・というのが正直な感想。

ただ、当時すでに27~28歳だったとは思えないゴールディ・ホーンの可愛さには萌えずにはいられないものがあり、序盤で咄嗟にパトカーを強奪するシーンからクライマックスの熱演に至るまで、全篇を通してその魅力が全開。
夫役のウィリアム・アザートンも、エンドロールで名前が出るのが四番目というのが不憫という気もしますが、二人でアニメを観るシーンのもの悲しさなどの見せ場もあってこちらもいい役者。

四半世紀以上前の作品を、ゆめゆめ現在の尺度で捉えることのないよう、と思って観てももう一つ楽しめなかった場合、その非はそうしたいい役者の手綱を捌き損ねたスピルバーグにあるような気がします。


続・激突! カージャック  THE SUGARLAND EXPRESS
1973年 アメリカ
配給 ユニバーサル
製作 リチャード・D・ザナック デイヴィッド・ブラウン
監督 スティーヴン・スピルバーグ
出演 ゴールディ・ホーン  ベン・ジョンソン マイケル・サックス ウィリアム・アザートン ハリソン・ザナック

Mar 30, 2005

R15指定「バトル・ロワイアル」 中2授業で鑑賞

大田区の理科担当の男性教諭(41)が、学期末で教科書の履修も終わっているということで、生徒にリクエストを訊いて希望のビデオを上映、「バトル・ロワイアル」を観た女子生徒が不快感や恐怖を訴えたため保護者が学校へ抗議、校長や区教委が謝罪したとのこと。
(Sankei Web 3/29 5:00a.m.)

バトル・ロワイアル学習塾でアルバイトをしていたときに、私もやはり定期テストが終わった後に、英語を担当していた中学生にピーナッツを原語で読ませてみたり、古文を担当していた高校生にはホラー好きという自分のシュミから説話の現代語訳と、教科書とは全く関係のない授業をやったことがあるのですが、これはさすがにちょっとなあ・・・と。

記事を読むに、またぞろ福岡女児殺傷事件やらなにやらが引き合いに出されているのにはやれやれという感じがするし、公開時の騒動はそもそもどうかしている話なんだし、ついでに今どきの中学生でもBRごときで気分が悪くなるのかね・・・という気がしないでもないのですが、まあ自分だったら「先生!相馬光子が殺した男子生徒二人はなぜ裸だったんですか?」と訊かれたり、「亜季たんハァハァ」などと萌えられたりしても困るので、やはり見せることはしないでしょうけどね。

バトル・ロワイアルただ、原作については何度も読み返すほどのファンなので、もし自分が国語の教師だったら読書感想文のテーマにしてやはり「不適切だった」と謝罪する羽目になっていたかもしれませんが。
さらに、角川ホラー大賞に落選した際に、審査員のHやTが「読後感が不快」だの「入選させるのは賞のためにマイナス」だのと、己のものを見る目のなさというか貧弱な感性を露呈した伝説から「生徒の感性や審美眼を試すためにやった」とか、「そもそもR指定じゃないじゃん」とか反論して余計な顰蹙を買ったりしそうだな、と。

妄想はともかく、このように定期的に話題になるのは確かに凄いけれど映画版についてはまあどうでも・・・と思っている私としては、その原作者としての影響力・創作能力の凄さを再認識して、高見広春さんには一日も早く新作を発表してほしいなあと、今回の報道を見て改めて思う次第だったりします。

Mar 26, 2005

これが私の御主人様 緊急特報!

これが私の御主人様 緊急特報!〈初回限定生産〉とりあえず動くいずみたんが拝めるわけだし、キャラクターデザイン・高村和宏さんの手によるパッケージも綺麗。椿あすさんのイラストのポストカードブックが付いてお値段も1,995円なら、と購入。初回限定生産という煽りに弱いのはいつものことだけど、アキバの某店で買ったら特典の告知ポスターが貰えなかったあたり、ヒキも弱いなあと・・・orz

それはともかく、新作の「特報アニメーション」を観るに、予想通り作画は上々。制作会社の作品にちなんだ三人娘のコスプレといったネタもさることながら、「もーいや、こんな生活!」と、いずみのイジられっぷりが初手から炸裂しているのも期待通り。義貴のテンションがちょっと作り過ぎかなという気がしますが、主要キャストによる「トーク&ゲームバトル」での皆川純子さんはかなりいい味を出しているので、その件はいったん棚上げにしておきましょう。

原作を読んだ人は分かる通りストーリーはあってないようなもの、ていうかそれを気にするとあまりよろしくない気がしますので、このアニメも絵と○○○なシーンを楽しむものと割り切って観れば結構楽しめそう。特報アニメにおいて義貴や安奈がいずみの痴態にハァハァしているのは、そうした指針を提示していたのかもしれないし、GAINAXのHPにおけるこのアニメの謳い文句も「愛と欲望の新番組」ですしね。・・・っていいのか、このコピー。


関連サイト
  これが私の御主人様  http://www.gosyujinsama.com/
  GAINAX NET http://www.gainax.co.jp/anime/master/index.html

Mar 24, 2005

第35回 高松宮記念

050324去年は中京競馬場でライブ観戦、直線で隣りにいたお兄さん(他人)と一緒に「ヨコテーン!(゚Д゚)」と叫んだのは、単勝をはじめ、馬券のすべてがテンシノキセキ絡みであった故。阪急杯のレース内容からして、もうピークを過ぎていることは分かっていたのですが、たまには好きな馬を応援するだけの馬券もいいだろう、と。
デジカメ持参のパドックでもエールを送り続けていたのですが、結果は5番人気で8着。キセキたんにG1を獲らせてあげたかったなあ・・・(つД⊂)と思いつつ帰路についたのでした・・・という極私的な去年の回顧はともかく。

は素直にメイショウボーラー。ベストディスタンスは1200~1400Mだと思うし、元々はG2だったフェブラリーSの勝ち馬が、同じ背景を持つこのレースも優勝するのは理にかなったこと。クラシックも始まることですし、岡部騎手引退に伴うタイキシャトル祭はひとまずこの馬に締めくくってもらいましょう。

逆転があれば○アドマイヤマックス。1200Mに勝ち鞍がない馬は軽視するべきに思うも、一昨年のスプリンターズSでデュランダル・ビリーヴに続いての3着というのは今年のメンバーであれば威張れるものだと思うし、鞍上が武豊では安田記念の2着を含めて[1111]、馬券にならなかったのは前々走の根岸S・ダートだけ。いいカモとビタ一文買わなかった一昨年のセントウルSで、初の1200Mだというのに楽にホイホイ追走しているのを見て一瞬ゾッとしたのも忘れていません(3番人気・4着)。

おそらくは2番人気の▲プレシャスカフェ、その能力は認めますがいかんせんG1初挑戦、今までとはメンバーが違う上、みな完全な仕上げで臨んでくる以上は勝ち切るのは相当に難しそうで、連下までと考えるのが妙味かな、と。
カルストンライトオはそもそも1200Mでも長いと言われる馬、スプリンターズS優勝は道悪に恵まれたからだとは言いませんが、展開やトリッキーな中京コースであることを考えれば、軽視するべきはこれ。むしろただでさえ人気を落とすというのにさらに熱発という△ギャラントアローの方が臭う気がします。

ということで、◎-○のウラオモテと◎→▲の馬単で勝負。あとはタイキシャトル産駒だからというだけですがウィンクリューガー・ゴールデンキャストをギャラントアローともども三連複・三連単で押さえて、今年はテレビの前で「ユーイチー!」と叫ぼうと思っています。

Mar 22, 2005

アンデッド

アンデッド鑑賞するにあたりまず注意するべきは、この作品はホラー映画とは思わない方がいいということ。殊にロメロやフルチを崇拝している向きは、が出現したあとの展開に閉口してDVDプレーヤーの停止ボタンを押す可能性も少々。

私の場合はそのシーンに至る前に、ダラダラとした脱出劇で睡魔に襲われギブアップ、翌日その続きを観る始末となったわけですが。

ということでこの作品は、スピエリッグ兄弟のセンスを気に入るかどうかが評価の分かれ目。ホラーとSFとマカロニ・ウェスタンのごった煮というB級臭が快感な人もいるでしょうしね。

しかし、ストーリーそのものは観る人の趣味もあるでしょうからともかくとしても、まとまりのない構成ばかりは誉められたものではなく、それを映像センスを云々して擁護するのはいかがなものか、と。

ただ、人物描写の上手さは、そのあたりをなおざりにしている昨今の映画に比較すると上等の部類。マリオンのブットビぶりは見せてくれるし、警官コンビの情けなさもいい味を出していますしね。

残酷描写も、この作品の売りである脊髄ウネウネやキレたレネの大殺戮シーン等々、十分に堪能させてもらえますし、騒動がひと段落したあとの病院のシーン、そして「ミス・バークレー」の伏線が活かされたラストも上出来。確かにこの兄弟、才能はあるのだとは思います。

「子供の頃からホラー映画が大好きで、ビデオショップに自分たちの作品が並ぶのが夢だった」のであれば、ハリウッドでは、ホラーファンをもっとストレートに楽しませる作品を期待しておきましょう。


アンデッド UNDEAD
2003年 オーストラリア
配給 アートポート
製作・監督 ピーター&マイケル・スピエリッグ
出演 フェリシティ・メイソン ムンゴ・マッケイ ロブ・ジェンキンス リサ・カニングハム ダーク・ハンター エマ・ランドール

Mar 20, 2005

サムライチャンプルー 第26話「生死流転 其之参」

旅の理由も、旅の終わりのその先も、大した問題じゃない。
どんな旅だったのか、旅の中で何を見つけたのか。

強い心を持てなかった。
憎悪の感情でしか周りを見ることができなかった。
ずっと一人だった。


 「いちどでいいから、いつかお父さんに会えますように・・・」

神様に手を合わせて祈った幼いフウは父親の記憶と決別して、

 「ざまあねえぜ」
 「まったくだ」

ムゲンとジンの決着は否定され、そして出会ったときのように語り合い・・・


さまざまな変化球を放り込んでくるスタッフであれば、この最終回もどう来るのかと警戒していたところストレート。ムゲンの戦いのシーンのデンデケデケデケが最後にもう一度聴きたかった気もしますが、シリーズを通してこだわり続けた音楽も上等。

ただ、不気味さは十分に描かれていたものの、馬乃介・藤兵衛はムゲンの最後の敵としての凄み、迫力に欠けたなあ、と。
また、その強さを徹底的に描写してきた刈屋景時の最期も、ちょっと淡白に過ぎたような気がします。霞清三が遺したストラップを付けていた小刀でフウが倒す、といったベタな決着にして、「バトロワかよっ!」というツッコミどころが提供されるのも一興だったかもしれません。

まあラストシーンの爽快感で、そうした些細な不満は消し飛んだわけですけどね。


公式サイト
  サムライチャンプルー : SAMURAI CHAMPLOO  http://www.samuraichamploo.com/index.html

Mar 19, 2005

BLOOD ALONE (1)

それぞれの過去に、心が押し潰されることのないように、けれど決して目を背けないように。

吸血鬼の少女『ミサキ』とその同居人『クロエ』の奇矯な共同生活を描いた高野真之氏の新作は、澄んでいて、そしてゆったりとした空気の流れている佳作。
殺人鬼との対決といったシリアスな話であってもそうした特長は失われず、しかし凛とした緊張が付加されるところもこの作品の持ち味と言えるでしょう。

またそれは、この人の作風が「ブキーポップ・デュアル」や「クロノスヘイズ」のようなアクション色の強いものよりも、こうした優しい時間を描くような物語に合っていることを表しているようにも思えます。

ミサキとクロエの物語はかねてより同人誌で描かれてきたもので、この第一巻にも「ちゅー・・・をしろ」のエピソード等が改訂、加筆修正された上で収録されています。
これからもそうした作品が掲載されるかどうかは判りませんが、ヒグレが二人の住む辺りを仕切る吸血鬼のボスであるとか、ミサキはタバスコを飲むと○○たりするとかのネタはおいおい出てくることでしょう。
そしてなにより、作者の云う『本編』が今後どのように描かれるのか、大いに楽しみなところです。

ところで、クロエは眼鏡を外すとやはりが観えるのだろうかと考えたり、ミサキがニコニコしながらクロエにじゃれついているシーンでネコミミモードな某コミックを連想してしまったり、VANISHING POINTではなく(昔の)Family Affair名義でBLOOD ALONE本を出してくれないかなあ・・・と思ったりしているのは、私だけじゃないですよね?


BLOOD ALONE (1)
電撃コミックス (メディアワークス)
高野 真之 (著)

関連サイト
  月刊コミック電撃大王(メディアワークス) http://www.mediaworks.co.jp/special/daioh/index.php

アキバ・オブ・ザ・デッド on 050319

今日のアキバは明後日に控えたの前の静けさ・・・などということがあろう筈もなくいつも通りの喧噪。三週間ぶりの徘徊だったのですが、ちょっと来ないと旧万世橋警察署跡地は舗装されているわ、石丸はそこら中の店舗を改装してるわ、オタク系の店も店内を模様替えしてるわで。今さらながら油断のならない街だなあ、などというこじつけなツカミはさておき。

ラジ館2FのSaleを覗く度いつも思うのは、5/13発売の「サンゲリア 25th ANNIVERSARY SPECIAL EDEITION」よろしく、「遊星からの物体X」のリマスター・コレクターズ盤DVDの国内版は出ないのかなあ、ということ。画質にそうこだわる方ではないのですが、さすがにスクイーズではあってほしいなあ、と・・・

石丸電気のパソコンタワー店がSOFT2としてリニューアル。早速3Fに行ってみると、まだ脚立が置いてあったり商品を陳列しきっていなかったりして「本日仮オープン」そのものな状態。それはともかく「ジャンル別コーナー」とやらを眺めるや、ホラー映画のみを8~9段並べた棚がしっかりあるあたり、さすが石丸、と。概ね定価販売(ポイント10%)だけど、これからもついて行くぜ!

とらのあな2号店、まずは4Fへ。そうだよ、bolze.の女神さま本の新装版が出るんだったよな・・・ ジャンル的にはそれほど・・・なのですがそこはそれ、オタクので「O,MY SADNESS」シリーズ4冊及び去年の夏コミの折本、さらにFukuFuku!のサンクリ新刊(TH2本)を手にレジへゴー。特典の小冊子(コピー本)をもらえたのはいいけれど、しめて5,700円。久々に長いレシートをもらいましたよ・・・

Dカルトを覗いたところお気に入りのサークル、QP:FLAPPERの見たことのないコピー誌が。別にコンプとかにはこだわってないし、あまりプレミアム価格の同人誌、ましてコピー誌を買うのはと、平生自分を律してはいるのですが、表紙のコリンと裏表紙のちゃんさまを見ていたら・・・ 気付いた時にはレジにいましたとさ。
ということでさらに3,000円のお買い上げ、まあこういう日もたまにはあるさ・・・(´ー`)y-~~

引き続きメロンブックスへ。入口の階段の壁・天井いちめんにZiP(萌木原ふみたけさん)の同人誌を3/25から独占販売する予定との告知が。「おまいら、そんなにフ○○リが好きなんですか」とツッコミたくなった、あの混雑がまた再現されるわけですね?

買い控えしていた「アンデッド」がやっぱり欲しくなったので、とりあえず某中古DVDショップへ。するとお値段は2,380円、まあまあかな?と思いつつその近くにあった「ゾンビ・アルジェント版」の値札を見ると15,800円。なんか萎えて石丸のSOFT1で新品を買うことに致しました。

そのSOFT1、店に入ると目の前でなにやらアイドルのイベントが。衣装を見てセーラームーンのコスプレかな?と思ったのはともかく、Kaori@livedoor PHOENIXというグループのミニライブ&撮影会&握手会とのこと。握手しながらファンにお辞儀しているだけでパ○ツが見えそうだなあ・・・などとは決して思わずに2Fに上がり「アンデッド」、あとFOX999円祭に参加しておこうかと「デイ・アフター・トゥモロー」を購入。退店する時にはすでにイベントは終わっていたのですが、その後はヤマギワソフト館の店頭でもやっていたようですね。

あとはとらのあな1号店やカクタソフマップなどを巡回して本日の徘徊は終了。極私的な話ですが只今病み上がり、ていうかまだ頭痛がするのでアガリというよりはイーシャンテンくらいなのですが、こうしてつらつら書き綴ってみるとようやるなあ、と。ただ24耐コミケに行けるかどうかは微妙です、関係者各位・・・

Mar 13, 2005

サムライチャンプルー 第25話「生死流転 其之弐」

 だってムゲンの奴が・・・

フウがジンに吐露した胸のうちの言葉は、やはりムゲンに届いていた。

 勝手に死ぬんじゃねえぞ! 俺との決着があるんだからな!

フウの元へ駆けつけなければ・・・ うしろめたさを精一杯の虚勢で誤魔化してムゲンは生月島へと向かい、そしてジンは師匠殺しの過去と対峙する。

向日葵に匂いはない、だから向日葵の匂いのする侍なんていない。
そんな夢を見たからというわけではない。ムゲンは傷だらけになりながら助けに来てくれた。自分だけが先に進むことなどできない・・・

 ざけんなよ! 俺たちゃ、なんのためにここまで来たと思ってんだ!

まだ今日も生きているのか・・・ 朝、目覚めるたびにそう思った、故郷を捨てて暮らして来た日々。
次回は最終回、三人の長い旅の終わり。ムゲンは叫ぶ。

 走れ!


公式サイト
  サムライチャンプルー : SAMURAI CHAMPLOO  http://www.samuraichamploo.com/index.html

Mar 12, 2005

SAW ソウ

SAW ソウ初めてこの題名を目にした時「SEEの過去形ですね!」としか思わなかった私は、輸入DVD(スケルトンパッケージ)の盤面に描かれたノコギリの歯にまず「ヌルいな」とツッコまれたわけですが・・・

そういうわけで観る前の予備知識はと言えば「老朽化したバスルームで目覚めた二人の男、足首には鋼鉄の鎖、二人の間には自殺死体」というごく基本的なプロット、ていうか導入部のみ。

CUBE」とやたらと比較されることから密室での心理劇が淡々と続くのかなと思っていたら全然そういう作品ではなく、撮影期間が僅か18日の低予算映画、そして監督の初長編らしいのにこんな・・・と、そのあまりの出来のよさに唖然としてしまいました。

演出は勿論、構成や人物描写といった基本がしっかりしているし、台詞やカットにいちいち無駄がないのも素晴らしい限り。小道具についても、あらすじの紹介でよく触れられるものもさることながら、人形や仮面もいい仕事をしています。

貶すところがあるとすれば、展開が若干ダレる部分と、肩に力が入り過ぎかなという映像が時折あることくらいで、まあそれもインネンみたいなもの。大体、端正な作りのホラー映画ってのは全体としての面白さを欠くような気がしますしね。って、この作品はサスペンスに分類するのが正しそうですが。

また、物語が驚愕の結末へと向かうラスト20分の迫力とスピード、その凄まじさはある意味「ブレインデッド」のよう。「想像を絶するラストとは!?」などという煽り文句は大体が予想の範囲内だったりするものですが、この作品に関しては偽りなしと言ってよいでしょう。

そしてそのラストを見て(背景色テキスト→)「もしかしたら『2』が作られるかも・・・」と思った人は私を含めて少なくないでしょうが、とにかくジェームズ・ワンとリー・ワネルのコンビの次回作は絶対に要注意ですね。


SAW ソウ
2004年 アメリカ
配給 アスミック・エース エンタテインメント
製作 グレッグ・ホフマン オーレン・クールズ マック・バーグ
監督 ジェームズ・ワン
出演 ケイリー・エルウェス リー・ワネル ダニー・グローヴァー モニカ・ポッター

Mar 10, 2005

くじびきアンバランス (2)

くじびきアンバランス〈2〉原作とアニメによって、ファンにとってはもはや世界観が確立されている物語のノベライゼーションってどうよ?と思いつつ読んだ第一巻は、時乃の天然ぶりは勿論、蓮子のハイテンションや小牧の健気さもしっかりと描かれていて上々の出来。

しかし、会長については「千尋と昔なにかあった」程度にしか描かれていないのがもどかしく、自分の場合はそのリビドーを「あなざぁ★すとーりぃず」の会長シナリオを再プレイすることにより昇華したわけですが、それはともかくこの第二巻、帯の文句「かいちょー、お願いします!」を見て「よし!」と思った人はさぞや多かったことでしょう。

というわけで、黒木優が新たに設定をおこした新キャラ、フランシスカが立橋院高校にテロ攻撃を仕掛ける話が本巻のメイン。
その中でようやく会長と千尋の幼い約束が明らかにされるわけですが、この物語の重要なプロットをオリジナルストーリーで展開させるあたりはなかなか巧妙。

 「・・・私はまだ強くない」 

勇気がなかなか奮い起こせない、それでも手のひらを握りしめてテロリストに立ち向かう会長。
その強さと弱さを違ったアプローチから描いている点は新鮮だし、物語の最後で千尋と向かい合う場面も読ませるものになっているので、ファンにとっては今回も満足できる内容になっていると思います。

原作原理主義者は異論があるかもしれませんが、そこはそれ、普通の制服を着て髪は三つ編み、伊達眼鏡の会長というご飯が9杯は食べられそうな萌えどころがしっかりと用意されていることですし、看過するが吉でしょう。

あ、香澄が会長を敬愛するに至るエピソード、鏑木を想うあまり天然を通り越してもはや電波なトッキーの話も収録されていますので、そちら萌えな方もご安心を。


くじびきアンバランス 公式サイト http://www.kujian.info/

Mar 6, 2005

サムライチャンプルー 第24話「生死流転 其之壱」

今週またのこぎり万蔵を出したりフウを「軽い化け物」にしたりしてネタ話をやろうものなら、スタッフを腐海に沈めるか十七分割するべきと思っていたらそれどころではなく、小原信治・渡辺信一郎共同脚本の本話は、大団円へ向けてのドラマを高いレベルで見せつけてくれました。


「ありがとう。ここまで一緒に来てくれて」

こんな時がずっとずっと続けばいいのにって、そう思った・・・

カステラをほおばりながら、遠くに浮かぶ生月島を見つめるムゲンとジン。
向日葵畑を一人で歩くフウ。

静かな殺気を漲らせて刈屋景時は言う。「来い。私を失望させるな・・・!」


フウの回想シーンではエンディングでお馴染みのカットが挿入されたり、三人組の刺客が罪のない農民を殺害するシーンはホラー映画でも見かけないような凝った構図だったり。ストーリーそのものだけでなしに、そうした映像へのこだわりも素晴らしく、この作品をずっと観てきたファンにとっては恍惚すら覚える出来であったと言っても過言ではないでしょう。

そして残りは2話。
最終回はまたなんかやらかしそうな気がするので、とりあえず次回は「脚本・小原信治 作画監督・中澤一登 演出・渡辺信一郎」でやっていただいて、このアニメシリーズへの高評価を決定づけてほしいものです。ていうか本当にそれやられたら漏らしそうだけど。


公式サイト
  サムライチャンプルー : SAMURAI CHAMPLOO  http://www.samuraichamploo.com/index.html

弥生賞

戦績にほぼキズのない朝日杯馬・マイネルレコルトが2番人気となることに、1992年のスプリングSでミホノブルボンがノーザンコンダクトに1番人気を譲りながら7馬身差の大圧勝を演じたのを連想しつつも、はやはりディープインパクト。朝日杯のレベルは相当に高かったけれど、若駒Sのパフォーマンスはあまりにも衝撃的。ただ、気になる点がひとつ。

皐月賞を勝った弥生賞馬というのは、2001年のアグネスタキオンの前は1984年のシンボリルドルフにまで遡るということ。
混合・馬齢戦という施行条件がトライアルとしては異質であったために、1着になることがむしろ皐月賞を勝つ資格を喪失することに繋がる、というのは穿ち過ぎな上に今はもう関係のない話ではありますが、弥生賞がそういうレースであったことは事実。従い、ディープインパクトが皐月賞を勝つと思うのなら「弥生賞は2~3着に敗れる」可能性を考慮し、少なくとも健坊のように馬単で大勝負することは控えるべき。勿論、そうした能書きやジンクスを一蹴するほど「絶対的に」「シンボリルドルフやアグネスタキオンと同じくらい」強いと思うのなら構わないわけですが。

ということで馬券は○マイネルレコルトとの二頭軸・三連単(フォーメーション)で、3着がマチカネオーラorアドマイヤジャパンという四点買いにしようと思っているのですが相当に安そう・・・

一応昇級戦なのに57kgというのはハンデキャッパーが「来ますよ」と言っているようなもの、アクアマリンSのオレハマッテルゼは堅軸だと思うし、中京記念は長休明けの小倉大賞典で健在ぶりを見せたメイショウドメニカから妙味狙い。今日はそっちで日当が出れば、と目論んでいます。

Mar 5, 2005

CUBE キューブ

CUBE キューブ出口のない閉鎖された空間で次第に歪み、そして狂っていく精神。

賢明でいようとした者から命を絶たれるところに作り手のシニカルな視点が伺える上、何故6人は閉じ込められたのか、誰がなんのために17,576個の立方体を有する建造物を築いたのか、その解答を最後まで観る者に与えないことで緊張感の持続した、濁りのない作品になっています。


 「生きるに値するものが外には何もない」
 「じゃあ何があるの?」

人間のエゴがぶつかり合い、醜悪で滑稽で。外の世界とキューブの中と、いったい何が違うというのか。脱出劇として登場人物に感情移入していると裏切られる後半の展開もお見事。生き残った者は、外界へと続く眩しい光の中に何を見たのだろう・・・と。

ところで序盤の「メッシュ」や硫酸といった景気のよい殺しっぷりからして、その後も派手なスプラッタが拝めるかと思ったらさにあらず。
「血や臓物が足りねえな」という気もしますが、「カイジ」の絶望の城を連想させるシーンには「やるなあ」と思ったので、その点はまあよしとしておきましょう。


CUBE キューブ
1997年 カナダ
配給 ポニーキャニオン クロックワークス
製作 メーラ・メー ベティ・オァー  
監督 ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演 モーリス・ディーン・ウィント ニコール・デボアー デヴィッド・ヒューレット ニッキー・ガーダグニー アンドリュー・ミラー ウェイン・ロブソン

Mar 2, 2005

アドリブ店長 (4)

かわぐちかいじ片山まさゆき福本伸行などの大家の諸作品をはじめ、伊藤誠「兎」天獅子悦也「むこうぶち」といったヒット作等々、麻雀マンガには歴史と実績があるわけですが、パチンコ・パチスロのマンガ雑誌というのは、所詮コンビニで立ち読みしたり、暇つぶしになんとなく買ってみたりする程度の存在だったのはきわめて当然のこと。
麻雀と違ってそこにドラマが発生しようはずもなく、パチプロの自慢話やら眉唾な攻略ネタやらの愚にもつかないものが殆どだったところへ出現したのが「アドリブ王子」という大傑作。
 
「アドリブのきかねー奴は勝てねえ!」の名台詞とともに勝ち続ける主人公・王子と、その毒気に挑んでは気圧される登場人物たち。
パワフルなギャグと展開で描かれるホールでの名勝負の数々。

大概の描き手にとってもただの「営業」でしかなかったパチンコ・パチスロマンガの歴史を、この作品が変えたと言えるでしょう。

マンガ専門書店はあかつきけいいち作品や七瀬あゆむ「パチスロバカップル」尾上龍太郎「モッちゃん」などの新刊が出れば平積みにしていますが、こんなことは数年前には考えられなかったことですしね。
(そもそもこの手のマンガは単行本になることも少なかったわけですが)

で、あかつきけいいちの最新刊は「アドリブ店長」の方。
パチンコ・パチスロの機種そのもののみならず、ありえない出玉調整やプロとの駆け引きにロマンを求めるナイスガイな店長・小早川が主人公。

マサルとタンパク、「アドリブ王子」の面々、そして美人モデルの倫子(王子は本巻で「ゲロ」と命名)が、相変わらずアツく、しょうもない勝負を繰り広げてくれています。


関連サイト
  白夜書房 http://www.byakuya-shobo.co.jp/