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Mar 31, 2005

続・激突! カージャック

続・激突!カージャックオトナの事情的な邦題のせいか、その劇場映画第一作だというのにスピルバーグ作品の中ではなんか影が薄いような気もしますが、秋葉原の石丸電気・SOFT1には専用コーナーが設けられたように、今回のDVD化を待ち望んでいた人はさぞや多かったことでしょう。

そして、親権を剥奪された若い夫婦が子供を取り戻すべく警官を人質にしてパトカーを奪い、シュガーランドへの逃避行を繰り広げるというプロット、ニューシネマの風情やロードムービーの色彩からして、「激突!」よりも面白いという評価があったりするのはもっともな話なのですが・・・

登場人物が増えていく割には中盤の展開が冗長な気がするし、なにより警官が次第に夫婦と心を通わせていく描写には、もう一声演出のキレがほしかったところ。ラストについても、(ネタバレにつき背景色テキスト→)コメディ色のある映画なのにハッピーエンドじゃないのかよっ!とツッコみたくなったのはともかく、警官の台詞も凡庸に過ぎ、いまひとつ感慨やらなにやらが湧かずじまい。

「トラックに執拗に狙われる」というだけであれほどの恐怖を描いた「激突!」の凄みや、この作品の二年後に制作されることになるのが「JAWS ジョーズ」であることを考えると、そう絶賛されるほどのものでは・・・というのが正直な感想。

ただ、当時すでに27~28歳だったとは思えないゴールディ・ホーンの可愛さには萌えずにはいられないものがあり、序盤で咄嗟にパトカーを強奪するシーンからクライマックスの熱演に至るまで、全篇を通してその魅力が全開。
夫役のウィリアム・アザートンも、エンドロールで名前が出るのが四番目というのが不憫という気もしますが、二人でアニメを観るシーンのもの悲しさなどの見せ場もあってこちらもいい役者。

四半世紀以上前の作品を、ゆめゆめ現在の尺度で捉えることのないよう、と思って観てももう一つ楽しめなかった場合、その非はそうしたいい役者の手綱を捌き損ねたスピルバーグにあるような気がします。


続・激突! カージャック  THE SUGARLAND EXPRESS
1973年 アメリカ
配給 ユニバーサル
製作 リチャード・D・ザナック デイヴィッド・ブラウン
監督 スティーヴン・スピルバーグ
出演 ゴールディ・ホーン  ベン・ジョンソン マイケル・サックス ウィリアム・アザートン ハリソン・ザナック

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